「私は絶対にMVPにはしない」“アンチ大谷”の米司会が放った持論に批判の声殺到「暴論にもほどがある」
球界に話題を生み出し続けた大谷。その活躍ぶりを見るにMVPは確実なように思えるが……。(C)Getty Images
これまで確実視されてきた大谷翔平(エンゼルス)のアメリカン・リーグMVPに対して、懐疑論が噴出している。「私は彼を絶対にMVPにはしない」という司会者が現れたのだ。
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発端となったのは、MLB公式ネットワーク局『MLB Network』の人気番組「High Heat」において、“マッドドッグ”の異名を持つ人気コメンタリーのクリス・ルッソ氏によるMVPに対する私見だ。
以前から大谷への批判的なコメントを口にしてきた同氏は「あくまで私の意見です」と前置きしたうえで、「チーム(エンゼルス)は大きく負け越しています。『最も価値のある選手(Most Valuable Player)』とは、一番優れた選手という意味ではありません、『価値のある』選手という意味です」と断じた。
「9月の大半が残るも、ロッカーを片付けました。それについて私は彼のことを責めるつもりはないが、彼は現在チームにさえ帯同していません」
たしかにエンゼルスは8シーズン連続で負け越した。それでも大谷は打ってはア・リーグ最多の44本塁打、打率.304、95打点、OPSはリーグトップの1.066をマーク。投げても2年連続2桁勝利となる10勝(5敗)を挙げ、防御率3.14、167奪三振、WHIP1.06という好成績だ。十分に「価値のある」選手なようにも思える。
さらに近年のMVP選出で重要視されている指標「WAR」でも大谷はリーグダントツの10.0だ。それこそ選ばなければ、波紋が広がりそうではある。
しかし、ルッソ氏は「彼はどのみちMVPになるでしょうから、私の意見など誰も気にしません。私はただ自分の意見を述べているだけです」と強調。そして「シーガーは(日本時間26日時点で)113試合しか出場していない。さらに今シーズンのア・リーグには有力候補が多くないことも理解しています。だけど、オオタニは登板からも長く遠ざかり、チームからも離れている」と続けた。あくまでチーム成績と負傷によるシーズン終盤の離脱が影響するという姿勢を崩さなかった。
無論、成績を無視した同氏の意見には批判が殺到。同局のX(旧ツイッター)が行ったルッソはショウヘイ・オオタニがア・リーグMVPに相応しくないと思っている。あなたは同意しますか?」という投稿では74.2%が「同意しない」と回答。「ありえない」「暴論にもほどがある」「じゃあ誰がア・リーグMVPに相応しいんだ?」「せめて野球を見てから話してくれ」といった怒りにも似たコメントが相次いでいる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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