ラトバラ「良い方向に向かっていたのに、再出走できず残念」/WRC第11戦スペイン デイ1コメント
WRC世界ラリー選手権第11戦スペインは10月6日、デイ1のSS1〜6が行われ、今戦からヒュンダイ・モータースポーツに加わっているアンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)が総合首位で競技初日を終えた。
■Mスポーツ
●セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)/デイ1総合2番手
「今日の出来には大満足だ。簡単ではなかったけれど、今夜のポジションは素晴らしいよ。丸一日掃除役をこなした後に、首位とかなり近いポジションにいることは予期していなかったから、すごくうれしい驚きだね」
「ギャップはわずかだから、僕らはみな明日もプッシュし続けなければならない。確実にアンドレアス(・ミケルセン)とクリス(・ミーク)もハードにプッシュしてくるはずだ」
「だけど、僕はいつもターマックでのフィエスタWRCにいいフィーリングを得てきたから、優勝に向けて戦えるはずだ。僕らにとって一番重要なのは、オット(・タナク)とティエリー(・ヌービル)より前にいることで、今のところ何とそれかできている。僕らの目標は明らかだから、オットとティエリー、そしてチャンピオンシップ争いをメインにフォーカスし続けるよ」
●オット・タナク(フォード・フィエスタWRC)/デイ1総合4番手
「全体的に、今日のパフォーマンスはとても良かったと思う。ルーズグラベルではかなりタイムロスすると予想していたけど、実際は一日の終わりでのギャップはかなり小さかった。間違いなく、明日も楽しい1日になるね」
「今のところ、前途有望な感じがするから、午前がどうなるか、また僕らがいいリズムが見つけられるか楽しみだ。このターマックの道路は本当にユニークだけど、すごく楽しいものでもある。だから、マシンのいいセットアップを見つけて、出来る限りやってみるよ」
●エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)/デイ1総合11番手
「最初の2ステージでのフィーリングは良かったけど、その後は苦労したと言ってもいい。今日はついてなかっただけだ。それでもやり遂げたし、明日は、完全に新しいサーフェスでの戦いになるから、やれるだけやってみるよ」
■ヒュンダイ/ヒュンダイ・モータースポーツ
●アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ1総合首位
「ヒュンダイ・モータースポーツでのキャリアにおいて申し分のないスタートになった。良い一日だったし、自分たちのアプローチに満足している」
「午前中は慎重にスタートした。マシンの挙動を理解するのと、あとは単にコースに慣れるためだ。いくつかセットアップに施した変更のおかげで、最初のテラ・アルタでの走行でタイムを伸ばすことができた。マシンは安定していたし想定外のことも起きなかった」
「午後にはよりマシンに信頼が置けるようになってきた。最終ステージは理想的ではなかったね。パンクしたと思ったので少し慎重に進んだんだ。無事最後まで完走したし、トップで戦えてよかったよ。かなりの接戦だけど、コドライバーのアンダース(・イエーガー)と僕にとっては間違いなくポジティブなスタートになった」
●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ1総合7番手
「今週末にやるべきことは分かっているし、僕たちの目標は達成するためにしっかりと定まっている。ソフトタイヤを選んで臨んだオープニングの走行は簡単にはいかなかった。気温がテストのデータと比較して僕たちが予想していたよりも高かったんだ」
「ロングステージのテラ・アルタで、序盤からグリップを失い始めてしまった。マシンの感触はよかったし、ハードにプッシュしていたところだったので、とても残念だったよ」
「午後には6本のタイヤを運んでいたから、多少ペースが遅くなった。特に長いステージの2回目の走行で顕著だったね。タイムシート上では非常に近い戦いだ。僕たちは期待していた順位にはつけられていないけれど、トップを狙えるところにいるのは間違いないね」
●ダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ1総合6番手
「母国のラリーに戻れるのは素晴らしい気分だよ。それに熱心な観客のサポートがとても嬉しいね。スタートは着実に決めたけど、午前の走行はタイヤ選択に悩ませられた。ソフトタイヤは少し柔らかすぎ、ハードタイヤは少し硬すぎたんだ」
「それでも、僕たちは妥協点を見つけることができたし、先頭集団で接戦を戦うことができた。午後のオープニングステージではグリップレベルが上がって、マシンにとても満足していた」
「2回目の走行ではテラ・アルタが滑りやすくなっていて、トラクションがあまり効かなかった。でも初日を完走し、総合首位からたった10秒差というまずまずの順位につけることができた。今週末はエキサイティングな戦いになると思うよ」
■シトロエン/シトロエン・レーシング
●クリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)/デイ1総合3番手
「午前中はタイヤ選択を誤ってしまった。テラ・アルタでソフトタイヤがパンクしてしまい、ペースを抑える必要があったのでタイムをいくらか失ってしまったんだ。ギャップは小さいままだったので、それほど影響はなかったけどね」
「ハードタイヤでは、ほとんどスタートからフィニッシュまでプッシュすることができ、C3 WRCのドライブを本当に楽しめたよ。SS4でミスをしたのは少し悔しいね。それがなければ僕が総合首位だったろうから。いずれにしても、上の順位につけているし、今日の出来には満足しているよ」
●クレイグ・ブリーン(シトロエンC3 WRC)/デイ1総合9番手
「長い休暇の後でラリーに戻り、ほとんど知らないコースで競争に加わるのは難しかった。トリッキーなセクションでは慎重に進み、自信のある場所ではプッシュしていった。ひとつのミスもしなかったし、経験を積もうと努力したよ」
「テラ・アルタを2回走行して分かったのは、このタイプのステージは理解するのに時間が必要だということだ。明日のターマックでの走行にベストな態勢で取り組むためにリセットする必要があるね」
●カリッド-アル・カシミ(シトロエンC3 WRC)/デイ1総合19番手
「午前中の感触は良かったけど、ところどころでマシンに精度が欠けているのを感じた。特にテラ・アルタのターマックセクションでは慎重になったよ。サービスではセットアップを大きく改善することができたので、とても満足だった。ダンパーのアップグレードは本当に大きな進歩だと思うよ」
■トヨタ/TOYOTA GAZOO Racing WRT
●ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)/リタイア
「午前中はクルマのオーバーステアが強く苦労したけれど、サービスでセッティングを変更したところ良い方向に向かい、SS4ではベストタイムを記録することができた」
「SS5ではいくつかミスをしてしまい、その後オイルが漏れていることに気づいたんだ。そしてSS6を前にエンジンが止まり、始動できなくなってしまった。現時点でどのようなダメージを負ったのかは分からないけど、再出走できずとても残念だよ」
●ユホ・ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ1総合8番手
「デイ1は期待していたほど良い1日にはならなかった。(クルマに)十分な自信を持てず、何度か躊躇してしまい、その結果タイムを失い上位の選手と差が開いてしまった」
「路面のグリップが変わる時にリズムをつかめず、かなり苦労したんだ。しかし、明日は素晴らしいターマックステージが待っているので楽しみだよ。良い走りをできるように頑張りたい」
●エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ1総合10番手
「午前中はクルマのバランスに満足していた。日中のサービスでサスペンションに変更を加えたところ、路面がスムーズな午後最初のSSではさらに良いタイムを記録することができた。しかし、午後の最後のSSではダンパーのセッティングが合わずとても苦労した。またブレーキがオーバーヒートし、フィニッシュに向けて制動力が落ちていってしまったんだ」
「今日はあまりうまく行かない1日だったけど、同じステージを午前と午後で2回走ることができたのは良い経験になったよ。明日のターマックSSは誰にとっても新たなるスタートとなるから、気持ちを切り替えて臨みたいと思う」
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