MotoGP:レッドブルKTMテック3のシート失ったシャーリン、2020年はMoto2復帰
ロードレース世界選手権のMoto2クラスに参戦しているAngel Nieto Team(アンヘル・ニエト・チーム)は、2020年シーズンにハフィス・シャーリンを起用すると発表。シャーリンは、Moto2クラスに2017年以来に復帰することとなる。
2011年の第17戦マレーシアGPで、Moto2クラスにワイルドカード参戦しロードレース世界選手権デビューを果たしたシャーリンは、2014〜2017年にはMoto2クラスにフル参戦した。
2018年からテック3に加入し、マレーシア人初のMotoGPライダーとして最高峰クラスで2シーズン過ごしている。モンスター・ヤマハ・テック3でヤマハYZR-M1を駆り、今シーズンはレッドブルKTMテック3でKTM・RC16を走らせている。
しかし、KTMは5月にミゲール・オリベイラと来季の契約を交わし、7月にブラッド・ビンダーと契約したことで、レッドブルKTMテック3の2020年ライダーラインアップが確定した。
今シーズン限りでチームを去ることが決定していたシャーリンだが、今回の発表でアンヘル・ニエト・チームからMoto2クラスに復帰することが明らかになった。チームメイトはアロン・カネトとなる。
シャーリンは「アンヘル・ニエト・チームとともに来季いい仕事ができると思う。Moto2は数年過ごしたことがあるから、僕にとっては新しいカテゴリではないが、今は違うシャシーで、違うエンジンとなりパワーが上がっており、タイヤも異なっている」とコメント。
「僕はこのクラスで大半のライダーを争ったことがあり、トップ争いができると思う。トップ5のライダーになるためにベストを尽くす。チームの何人かと仕事をしたことがあるから、チームを信頼しているし、いい仕事ができるだろう」
チームオーナーであるホルヘ・マルティネスは、「ハフィス・シャーリンをチームに迎えたいと思う。経験豊富なライダーと、Moto2クラスでの新しい挑戦の契約をできたことは素晴らしいことだ」と語った。
「2020年に大きなステップを計画しており、水準を引き上げ、ハフィスとチームメイトになるアロン・カネトの両ライダーが目標に到達する助けをしてくれることを知っている。シャーリンはこのカテゴリで数年経験を積んでいるライダーで、大きなことを成し遂げる能力に信頼をおいている」
セパン・インターナショナル・サーキットCEOのラズラン・ラザリは「2020年にアンヘル・ニエト・チームとともにMoto2カテゴリでハフィスをサポートできることを非常に嬉しく思う。ハフィスは来季、チャンピオンシップに真剣にチャレンジすることができると確信している」と以下のように続けた。
「ハフィスは国民的アイコン、指導者であり、マレーシアの若者を鼓舞させる存在で、彼が努力を続け2021年にMotoGPクラスに戻ってこれれば素晴らしいことだ。ハフィスは信用でき、世界選手権での彼の存在は、アジア人ライダーの継続的な成功を保証する」
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