クラッシュのハミルトン「100パーセント僕が悪かった」とラッセルに謝罪。事故後の行動には重い罰金/F1第18戦
2023年F1カタールGP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンは、スタート直後にチームメイトのジョージ・ラッセルと接触、その場でリタイアした。
3番グリッドのハミルトンは新品ソフトタイヤ、2番グリッドのラッセルはユーズドのミディアムタイヤで決勝に臨んだ。好発進を決めて左側からトップに立とうとしたハミルトンだが、ターン1に向けてラッセルはフェルスタッペンのアウト側に回りこもうとしており、コーナリングでハミルトンはラッセルと接触してしまった。
ハミルトンはグラベルに飛び出し、タイヤが外れてその場でレースを終え、ラッセルはピットインせざるを得ず、最後尾に落ちた。ラッセルはその後、レースを続けることができ、4位でフィニッシュしている。
インシデントの直後の無線ではラッセルに非があると示唆していたハミルトンだが、その後、全面的に自分の責任であるとして、チームとラッセルに謝罪した。
このインシデントを審議したスチュワードは、典型的な“1周目のターン1でのインシデント”であるとして、どちらかのドライバーが全面的に悪いとはいえないと判断し、ペナルティは出さなかった。
なお、ハミルトンは、リタイア後、ピットレーンに戻るために、レースが行われている最中のトラックを横切った。スチュワードは、極めて危険な状況だったとして、ハミルトンに戒告および50,000ユーロ(約780万円)の罰金(そのうち25,000ユーロ=約390万円は、同様の違反を犯さないことを条件に2023年シーズン末まで執行猶予とされる)を科した。
■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=リタイア(0周/57周)
3番グリッド/タイヤ:ソフト
チームにとって大量のポイントを獲得する大きなチャンスだった。興奮していたあの瞬間には、実際に何が起きていたのか、僕は理解していなかった。後方からヒットされたと感じており、ジョージには行き場がなかったということを知らなかったんだ。本当に不運な状況だった。チームの全員に心から申し訳なく思う。
ブラックリーとブリックスワースのファクトリーで働くすべての人に謝罪する。責任はすべて僕にある。皆が信じられないくらい懸命に取り組んでいるだけに、こんな結果になってしまって、本当にがっかりしている。
ポジティブな要素を挙げるとすれば、週末を通してマシンのペースが強力だったことだ。ジョージは後方から挽回して、重要なポイントを獲得してくれた。
(SNSを通してコメントし)リプレイを見たが、100パーセント僕が悪かった。すべて僕の責任だ。チームとジョージに謝罪する。
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