ペレス、チーム買収以降も向上を続けるフォース・インディアのパフォーマンスに驚嘆
夏に行われた買収前の辛い時期を経て、フォース・インディアはもういちどパフォーマンスの向上に集中しており、シーズン後半戦に入って成し遂げたチームの成果にセルジオ・ペレスは驚いている。
フォース・インディアは2018年シーズンの序盤から何カ月もの間、水面下でチーム存続のために苦闘を続けていたため、財政不足の問題が夏に表面化するまで、マシンのアップデートや開発は行き詰っていた。
主にぺレスの法的措置が引き金となった破産申請の過程は、最終的にランス・ストロール(ウイリアムズ)の父親で億万長者でもあるローレンス・ストロール率いる投資家集団がチームを買収することで決着することになった。
しかし、チームが新たに『レーシングポイント・フォース・インディア』となったことで、チームはそれまで獲得していたチャンピオンシップポイントを剥奪され、第13戦ベルギーGPではゼロからスタートすることを余儀なくされた。だが、再出発となったベルギーGPでぺレスとチームメイトのエステバン・オコンは5位、6位という見事なフィニッシュを成し遂げている。
フォース・インディアは、チームの負債が完済され消滅の危機が過ぎ去ったことで、もう一度パフォーマンスに集中することが可能になり、ベルギーGP以降のたった5レースで43ポイントを獲得するという結果を出した。
「今、チームが経営上どう進んでいるか、物事がどう進行しているかを見れば、これが本当のレーシングチームだと言える」とCrash.netにぺレスは語った。
「僕たちはすべてのことが前に進まず、行き詰ったようなとても苦しい時期を経験した。チームはパフォーマンスを心配しているどころではなかった」
「シーズン前半戦を僕たちがうまくやり遂げたことに、ただただ驚きだよ。表彰台も獲得したし(第4戦アゼルバイジャンGP)、たくさんの素晴らしい思い出があるから、本当に嬉しく思っている」
ぺレスは夏に彼の雇い主に対して法的措置を起こしたことについて、個人的には二の足を踏んだが、結果的に一連の行動は正解だったと理解している。
「とても難しかった。まずはじめにチームを救うために下さなければならない決断があったけど、それは同時にある意味でチームを危険にさらすことでもあったんだ」
「簡単なことではなかったし、チームにとっても簡単ではなかった。僕自身、ひとりのレーシングドライバーとしてこうしたことをするなんてね。これほど難しい立場に置かれた他のドライバーは思いつかないよ」
「すべての結果と今のチームの方向性に僕はとても満足している。チームの皆のために僕が正しい決断をできたことで、とても幸せな気持ちだよ」
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