サインツJr.、マクラーレンF1の躍進は「毎戦でのアップデート」の積み重ねによるものと説明
マクラーレンF1チームのカルロス・サインツJr.は、チームが中団グループでグリップを発揮できているのは大きなアップデートの効果によるものではなく、毎レース持ち込まれる「小さな要素」によるものだと語っている。
マクラーレンは、ゆっくりではあるが着実に、過去数シーズンの低迷から脱しつつある。
ルノーからのエンジン供給を受けた初年度の昨シーズンから、進歩は始まっていた。2019年にはさらなる改善を遂げ、チームはついにパフォーマンスと信頼性の有効なバランスを達成した。
今季の前進は、激しく競争力の高い中団グループでの争いのなかで、チームをトップに押し上げている。コンストラクターズ選手権ではルノーに34ポイント差をつけており、この差を維持したまま残り4戦に挑みたいところだ。
サインツJr.はマクラーレンの素晴らしいパフォーマンスは、マシン開発に対するチームの勤勉さと着実さによるものだと考えている。
「他と比較して、大きな進歩を成し遂げたわけではない」とサインツJr.は『Crash.net』に語っている。
「カナダ以降、より頻繁に目標を達成できているというのは事実だ。それはQ3に進出することであり、ポイントを獲得することだが、マシンに大幅なアップデートを施したわけではない」
「マシンは変えていない。マシンのスイッチを入れるような何かを発見したのでもない。毎レース、小さなものを持ち込んでいるだけなんだ。改善がコンマ5秒以下の場合、それは大きな進歩ではないよ」
マクラーレンが開発面を非常に効率よく進めているとはいえ、サインツJr.自身の安定性と着実なパフォーマンスもまた、チームが復活を遂げるうえで重要な役割を果たしている。
「シーズン後半になって、マシンのことが分かってきただけだ。予選ではマシンの理解が少しばかり進んでいて、セッティングをより自分好みにできる。後半になって、何もかもがまとまってきたような感じだ」
サインツJr.によると、マクラーレンのチーム内の友情によって得た良い雰囲気も、チームを前進させる手助けをしたもうひとつの収穫なのだという。
「ランド(・ノリス)と僕、すべてのエンジニアとメカニックの間柄について、僕らはサーキットにおいて、とても良い雰囲気を上手く作り出したと言える」
「僕らはパドック内で少しばかり違うものを見つけることができた。それはとても上手くいっていて、これから先も維持していきたいと心から思っているんだ」
「このこともチームのパフォーマンスの助けになっていると、確信しているよ」
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