【日本シリーズ】無双エース・山本由伸でも撃沈された「神宮の激ムズマウンド」とは
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「SMBC日本シリーズ2022」は22日、神宮球場で第1戦が行われオリックスが3ー5でヤクルトに敗れた。オリックスは勝負の第1戦にエース・山本由伸を立てて臨んだが、まさかのアクシデントに見舞われた。
今季投手4冠と絶対エースに異変が生じたのは5回だった。2ー4と2点を追う5回。先頭のキブレハンに対して3球を投げたところで自ら異変を訴え、マウンドを降りた。
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5回途中4失点で緊急降板した山本は試合後、左脇腹につったような感覚をおぼえ大事をとったことを球団を通じて発表した。この試合、初回二死一、二塁からオスナに2点適時打を浴びると、3回には先頭の塩見に左中間へ勝ち越しソロ、4回にも先頭のオスナにソロホームランを被弾と「らしくない姿」を見せていた。
試合前から危惧されていたポイントではあった。山本は神宮での登板はリリーフだった18年に1イニングを投げただけ。自身は「大きい問題はない」としていたが、この日は開始直後から球が高めに浮き、マウンド上で幾度か首をかしげる場面もあった。
神宮のマウンドといえば主戦場とするセ・リーグ投手の間でも苦手とする選手は多い。代表的な投手といえば巨人・菅野などの名前があがるが、その形状といえば攻略が難しい「激ムズマウンド」として知られている。
神宮はグラウンド全体が複雑に傾斜しており、マウンドの傾斜が特に急で硬いことで知られる。そのことで「普段は下半身をしっかり使えて投げられている投手も立ち投げのような形になり、どうしても普段使っていない部位に力が入り、故障に結びつきやすい」(放送関係者)
今回の山本投手の故障個所もわき腹とあって、同様の状態に陥った可能性がある。
また投手の間からはマウンドが急に高くなっていることから「距離感がつかみにくい」という声も聞かれる。
各球場それぞれの特徴はあるものだが、神宮は球界屈指の難易度を誇るといわれ、無双エースも「通常運転」が難しかったようだ。
迎える2戦目の先発、オリックスは山崎福を当てる。CSファイナルは出番がなかった左腕だが、神宮は明大時代に何度も経験しているとあって、巻き返しに期待がかかる。一方のヤクルトは初戦で主砲の村上に一発が飛び出すなど、打線も勢いづいている。2勝して敵地に乗り込めるか。息詰まる熱戦の行方に再び注目が高まりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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