中村俊輔、主将&先発で現役ラストマッチ ケガとも戦い「いつも通りが実は幸せ」
サッカーキング2022年10月23日(日)20時14分
現役最後の試合を終え、横浜FCの選手たちと熊本まで駆けつけたサポーターたちと記念撮影 [写真]=J.LEAGUE
明治安田生命J2リーグ第42節が23日に行われ、ロアッソ熊本と横浜FCが対戦。打ち合いの末に4-3で横浜FCが勝利した。
横浜FCに所属する元日本代表MF中村俊輔は、この試合を最後に現役引退となり、キャプテンマークを巻いて先発出場して60分までプレーした。
試合後、中村は「本来なら試合に出られなかったり、キャプテンマークを巻くことはなかったですけど、最後ということで監督や(主将の長谷川)竜也がそういう提案してくれて。感謝の気持ちを込めてプレーしました」と感謝を口にし、「相手に懸かるものがあった試合で、うちは連敗していて。俺が最後だからではなく、最後にみんなと戦う気持ちでできたことが嬉しかったです」と、自身がピッチを後にしてから80分過ぎの2発で逆転勝利をもぎ取ったチームを称えた。
試合は熊本のハイプレスからの攻勢を受ける場面が多く、苦しい時間が続いた。それでもカウンターを受けるシーンでスライディングでボールを刈り出すなど、泥臭いプレーも見せた。「やらせてもらっているだけでありがたいです。(6月に受けた)手術前はもっと動けなかった。最後、動けないまま終わってもよかったですけど、できるくらいまでには。2、3カ月かかると言われ、その判断は難しかったですけど、やっておいてよかったです」と話すと、やり切ったかの問いには、はっきりと「本当にそうですね」と答えた。
代名詞と言える左足のフリーキックは得点につながらなかったが、この試合でも2度蹴った。「最初は高校生の時も別に意識してやってはいなかったですけど、プロ入って結果に表れるようになって意識して。(フリオ・セサル)バルディビエソや三浦アツ(淳寛)さんと並んでも譲ってもらったり。蹴る回数やシチュエーション、緊迫した時間帯で蹴る経験ができた。チームメイトの人たちのおかげだと思いますし、それは本当に大きいですね」と、実績を積み上げてこられた環境に感謝している。
現役最後の試合となったが、普段通りに入り、交代ボードが掲げられた瞬間も「いつもと同じ感覚」と話し、「ただいいプレーをしたくて。スパイク選びとかルーティンのようなこととか。メンタル的にはいつも通りでしたけど、それができることが実は幸せだなと」と、コメント。
今後については「サッカーと一緒で全部ゼロから。自分の感覚を一回捨てる必要があるし、指導者とはなんぞやからスタートです。経験が邪魔することもあるだろうし。やっぱり人と人。信頼とか人間性…、そういうことが戦術より勝ることを見てきた。真っ白にして。それから始めないと自分の経験も生きてこない。B級ライセンスを取ったときも、『教えすぎかな。答えを知っているから』と言われて。考えさせて、それを促す作業も必要になる。B級でそうなのにA級、S級とある。いろいろなことをトライして、いろんな角度でいろいろな人から吸収したい」と、新たな道へ踏み出す思いを話している。
横浜FCに所属する元日本代表MF中村俊輔は、この試合を最後に現役引退となり、キャプテンマークを巻いて先発出場して60分までプレーした。
試合後、中村は「本来なら試合に出られなかったり、キャプテンマークを巻くことはなかったですけど、最後ということで監督や(主将の長谷川)竜也がそういう提案してくれて。感謝の気持ちを込めてプレーしました」と感謝を口にし、「相手に懸かるものがあった試合で、うちは連敗していて。俺が最後だからではなく、最後にみんなと戦う気持ちでできたことが嬉しかったです」と、自身がピッチを後にしてから80分過ぎの2発で逆転勝利をもぎ取ったチームを称えた。
試合は熊本のハイプレスからの攻勢を受ける場面が多く、苦しい時間が続いた。それでもカウンターを受けるシーンでスライディングでボールを刈り出すなど、泥臭いプレーも見せた。「やらせてもらっているだけでありがたいです。(6月に受けた)手術前はもっと動けなかった。最後、動けないまま終わってもよかったですけど、できるくらいまでには。2、3カ月かかると言われ、その判断は難しかったですけど、やっておいてよかったです」と話すと、やり切ったかの問いには、はっきりと「本当にそうですね」と答えた。
代名詞と言える左足のフリーキックは得点につながらなかったが、この試合でも2度蹴った。「最初は高校生の時も別に意識してやってはいなかったですけど、プロ入って結果に表れるようになって意識して。(フリオ・セサル)バルディビエソや三浦アツ(淳寛)さんと並んでも譲ってもらったり。蹴る回数やシチュエーション、緊迫した時間帯で蹴る経験ができた。チームメイトの人たちのおかげだと思いますし、それは本当に大きいですね」と、実績を積み上げてこられた環境に感謝している。
現役最後の試合となったが、普段通りに入り、交代ボードが掲げられた瞬間も「いつもと同じ感覚」と話し、「ただいいプレーをしたくて。スパイク選びとかルーティンのようなこととか。メンタル的にはいつも通りでしたけど、それができることが実は幸せだなと」と、コメント。
今後については「サッカーと一緒で全部ゼロから。自分の感覚を一回捨てる必要があるし、指導者とはなんぞやからスタートです。経験が邪魔することもあるだろうし。やっぱり人と人。信頼とか人間性…、そういうことが戦術より勝ることを見てきた。真っ白にして。それから始めないと自分の経験も生きてこない。B級ライセンスを取ったときも、『教えすぎかな。答えを知っているから』と言われて。考えさせて、それを促す作業も必要になる。B級でそうなのにA級、S級とある。いろいろなことをトライして、いろんな角度でいろいろな人から吸収したい」と、新たな道へ踏み出す思いを話している。
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