河村勇輝、あすジャズ戦でNBAデビュー…けが人続出で5選手欠場 指揮官は登録12人全員出場させる方針

スポーツ報知2024年10月23日(水)5時0分

 NBAは21日(日本時間22日)、全チームの開幕戦ロースターを発表し、グリズリーズと、下部Gリーグのチームに所属しながらNBAの試合に一定数出場可能な「ツーウェー契約」を結んだ河村勇輝(23)が登録された。米メディアによると、グリズリーズは開幕戦でベンチ入りメンバー全員を起用予定。早ければ23日(同24日)のジャズ戦で、日本人4人目、Bリーグ出身から初のNBAデビューを果たす。

 驚くようなスピードでツーウェー契約を勝ち取った河村に、早くもNBAデビューのチャンスが巡ってきそうだ。当初、渡米1年目は下部Gリーグで経験を積み、2年目以降が本当の勝負だと見据えていたが、オープン戦でのアピールが実を結んだ。この日はグリズリーズから19日に発表された契約後、初めて取材に応じ「聞いたときは本当にうれしかった。このタイミングで勝ち取れるとは思ってなかった」と声を弾ませた。

 さらに、日本時間24日に迎えるジャズとの開幕戦でベンチ入りすることも発表された。現地メディア「commercial appeal(コマーシャル・アピール)」によると、チームはけが人続出で5選手が開幕戦を欠場。ジェンキンス監督は、河村ら今回登録した12人全員を出場させる方針を示しているという。

 河村はBリーグ出身の日本勢で、初のNBA選手誕生の期待を背負う。米国留学経験はなく、田臥勇太(現・宇都宮)、渡辺雄太(現・千葉J)、八村塁(レイカーズ)と歴代の日本人選手とは異なる道を歩んできた。「どの選択肢が正しいかは、やってみないと分からない。日本で積み重ねてNBAに行く道もあるということを証明できたらいい」と自負を口にした。

 米メディアによると、身長172・7センチは現役NBA選手で最小。過去には体格差をはねのけて活躍した小兵選手もおり「そういった歴史を紡いでいきたい。ただプレーするだけでなく、活躍したい」と決意表明。歴史的瞬間は、近づいている。

 ◆ツーウェー契約 NBAで2017年に発効した新たな労使協定により、17~18年シーズンから導入された。若手育成を主眼とし、下部Gリーグのチームに所属しながら、NBAのレギュラーシーズンに最大50試合まで出場登録が可能になる。各チームは3人まで結ぶことができる。4年以上のNBA経験がある選手は対象外。

 ◆河村 勇輝(かわむら・ゆうき)2001年5月2日、山口・柳井市出身。23歳。6歳でバスケを始める。福岡第一高3年だった20年1月にBリーグ・三遠に特別指定で入団し、当時史上最年少18歳8か月23日で出場。東海大を中退し、22年3月プロ転向、横浜BCでプレー。22~23年のBリーグで史上初のMVP&新人賞のダブル受賞。22年7月に代表デビュー。23年W杯、24年パリ五輪日本代表。24年10月にNBAグリズリーズとツーウェー契約。登録身長は約172.7センチ(5フィート8インチ)。

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