【ドラフト】DeNAの指名は「明確な意図が見えない」 元ヤクルト編成部長が各球団のドラフト指名を評価!
名将・野村克也氏の下、ヤクルト、阪神、楽天でヘッドコーチを務め、ヤクルトでは編成部長、ファームディレククターなども歴任。選手の目利きに定評のある松井優典氏が、横浜DeNAベイスターズのドラフト指名を評価した。
今月20日、2022年度のドラフト会議が行われた。DeNAは事前に公言する球団が多かった中、当日まで非公表を貫き、大阪桐蔭高・松尾汐恩捕手を単独で1位指名。一本釣りに成功し、将来の正捕手候補の交渉権を獲得した。松尾捕手は高校38本塁打の打撃と強肩、俊足が武器の捕手で、扇の要として強豪の大阪桐蔭高を引っ張ってきた。
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大型捕手の一本釣りに成功したDeNAについて松井氏は、「DeNAの指名も、明確な意図がはっきりと見えない」と話し、評価を”C”とした。意外な低評価の理由については、「嶺井や戸柱が歳を重ねてきたので、次の世代の捕手として松尾をドラフト1位で指名したと思う。ただ、松尾は即戦力の捕手ではないし、他にも3位で京都国際高の森下瑠大を指名しているけど、将来性を中心にしているのであれば、阪神ぐらいまとめて高校生を指名しても良かった」と、阪神を例に挙げて話した。
また、松井氏は「故障は多いが、左の先発は良い投手が結構いる。逆に右の先発投手は大貫一人に頼ってしまっている状況。2位でトヨタ自動車の吉野を指名しているけど、例えば、ロッテの外れ1位、菊池とかを最初から指名しても良かったと思う」と、右投手の指名を最優先にするべきだったと指摘した。
1988年の谷繫元信氏以来となる高校生捕手の1位指名を決断したDeNA。松尾は将来を担う正捕手となれるのだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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