大院大高 春の大阪初制覇に王手 今秋ドラフト候補・今坂幸暉が決勝適時二塁打

2024年5月11日(土)12時34分 スポーツニッポン

 ◇春季高校野球大阪大会準決勝 大院大高3—2大商大高(2024年5月11日 シティ信金)

 大院大高が大商大高に競り勝ち、1994年以来、30年ぶりに春季大阪大会の決勝へと駒を進めた。

 「最初の2打席、自分の思うような打撃ができていなくて、走者も一塁に出ていたし、真っすぐを投げてくるだろうなというところを、しっかり一球で仕留められた。打った感触も、けっこう良かったかなと思います」

 「3番・遊撃」で先発出場した今秋ドラフト候補の今坂幸暉主将が、絶大なる存在感を発揮した。1点を追う5回だ。同点に追いつき、なおも2死一塁で迎えた第3打席。積極果敢に初球の直球を捉えた。「140キロくらい」という卓越したスイングスピードから生み出された打球は、快音を残して右翼フェンス際まで飛んだ。勝ち越し適時二塁打。攻守の要として、その役割を果たした。

 チームは進撃の勢いそのままに、先手を取った。初回2死二塁、4番・中山悠紀の左前適時打で先制。だが追加点を奪えないまま、1点リードの4回に勝ち越しを許した。試合の流れは、相手に傾いたかに思われた。その劣勢を、頼れる主将のバットがひっくり返した。投げては背番号11の先発・下條晃大が、粘り強く2失点完投した。

 4回戦で履正社、準々決勝で大阪桐蔭に競り勝った。同一大会で「2強」を破ったのは09年夏のPL学園以来15年ぶりだった。辻盛英一監督は「履正社と桐蔭に勝って、周囲から“勝って当たり前”くらいに言われて、やりにくいですね」と苦笑したが、快進撃は止まらず。春の大阪初制覇まで、あと一つだ。

 ◇今坂 幸暉(いまさか・ともき)2006年(平18)10月19日生まれ、山口県下関市出身の17歳。小2から山口下関ボーイズで野球を始めて二塁手。小3から中学までは苅田ボーイズに所属。大院大高では1年夏に背番号19でベンチ入りし、1年秋から背番号6。50メートル走5秒9、遠投115メートル。1メートル78、80キロ。右投げ左打ち。

スポーツニッポン

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