レッドブル代表、“F1に情熱を傾けた”マテシッツにコンストラクターズタイトルを捧げる「これは彼のためのもの」
レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、感情をあふれさせ、レッドブルが獲得した2022年のF1コンストラクターズタイトルを、ディートリッヒ・マテシッツが「成し遂げたすべてのこと」のために捧げた。
オースティンで開催されたF1第19戦アメリカGPでマックス・フェルスタッペンが優勝したことで、レッドブルは2013年以来5回目のコンストラクターズタイトルを獲得した。今年はチームとフェルスタッペンにとって最高の年となっているが、マテシッツが長い闘病の末に土曜日に死去したことは、当然ながらチームとメンバー全員に大きな衝撃を与えた。
日曜日の朝、フェルスタッペンはマテシッツを追悼するために、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で優勝して、コンストラクターズタイトルを獲得すると誓った。それはオースティンにおいて順調とは程遠い挑戦だったが、フェルスタッペンは任務を遂行した。
「これは我々にとって重要なことだ。そういう旅だった」とホーナーはレース直後に『Sky Sports F1』に語った。
「ディートリッヒは表に出たがるような人物ではなかったが、人生に情熱を持っていた。スポーツに情熱を傾けていた。彼は特にF1に情熱を傾けていたのだ」
「彼には夢があった。それはF1チームを持つことで、ついに彼は夢を叶えた。彼は我々全員にチャンスを与えてくれ、我々を信頼し、支えてくれた。これは彼のためのものだ」
「我々は彼がしてくれたすべてのことに大きな感謝の気持ちを持っている。我々個人個人が、今夜は彼に敬意を表して祝うつもりだ」
またホーナーは、フェルスタッペンが日本で2度目のタイトルを獲得したのをマテシッツが目にしたことをうれしく思っていたことを認めた。
「マックスがドライバーズタイトルを日本で防衛したのを彼が見たことをうれしく思う」
「コンストラクターズ選手権は(我々にとって)大きなことだった。8年の間には、この戦いに関わることができなかった年もあった。しかし我々は決して希望を失わなかったし、戦いを止めることなく、自分たちを信じ続けた」
「戦いに戻りこのようなことを達成できたことは、チームと会社のすべてのスタッフにとっての証だ」
マテシッツのレースへの情熱を支えたものは何だったのか尋ねられたホーナーは次のように答えた。
「彼はファンだった。F1の大ファンだったのだ。ドライバーたちを愛し、愛着を持っていた。彼らはヒーローでスーパースターだった」
「彼は多くの若手ドライバーにチャンスを与えた。困難な状況にある彼らに愛とサポートを与えたのだ」
「常に勝ち目のない者を支えようとする人だった。彼は偉大な個性の持ち主で、彼の大きな笑顔は周りを微笑ませた。彼が部屋に入ってくると、誰もが敬愛の念を抱いたものだ」
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