FIA、F1メキシコGPで新たなトラックリミットルールを導入
F1アメリカGPでマックス・フェルスタッペンが犯したトラックリミット規則に関する論争を受け、FIAは今週末のメキシコGPに向けて新たなルールを制定した。
昨シーズンのメキシコGPではレース終盤にマックス・フェルスタッペンとセバスチャン・ベッテルが競り合いとなった。このときターン1でコースからはみ出て走行したフェルスタッペンはレース後にペナルティを科され、表彰台に上がることができなかった。
前戦アメリカGPでも、上記と同様の出来事が起きている。フェルスタッペンはキミ・ライコネンを追い抜く際にトラックリミットを超えたことでアドバンテージを得たと見なされ、レース後に5秒加算のペナルティを科されて3位表彰台を失った。
FIAはドライバーがコース外を走行するのを抑止するため、ターン1と2の間のコース左側に高さ50ミリのスピードパンプを設置した。
このトラックリミットを超えたすべてのドライバーは、コースに復帰する前にターン2と3の間に設置された2つ目のスピードバンプを迂回しなければならず、結果としてタイムを落とすことになる。
FIAのレースディレクターを務めるチャーリー・ホワイティングは、以下のように通達している。
「安全上の理由により、ターン1と2の間のオレンジ色の縁石の左側もしくは上を通過したドライバー、もしくはターン2のエイペックスのボラード左側を通過したドライバーは、ターン2と3の間のコース左側に設置されたオレンジ色の縁石部分の端を回って走行し、コースに復帰しなければならない」
スピードバンプはターン8と11にも設置された。
「安全上の理由のため、ターン8のエイペックスの縁石を完全に超えて通過したドライバーは、コースと平行に設置されたオレンジ色の縁石の右側を走行した後、コーナー出口でコースに合流しなければならない」
「安全上の理由のため、ターン11のエイペックスの縁石を完全に超えて通過したドライバーは、コースと平行なオレンジ色の縁石の左側を走行した後、コーナー出口でコースに合流しなければならない」
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