高津ヤクルトの「ワナ」 戦前から危惧されていた「ポイント」とは
(C)Getty Images
「SMBC日本シリーズ2022」第6戦(神宮球場)は29日に行われ、オリックスがヤクルトを3ー0で下し、シリーズ制覇に「王手」をかけた。ヤクルトは守護神の乱調が誤算だった。
1点を追う9回に登板したマクガフは先頭の安達に右前打を許すと、続く紅林の投前への犠打を一塁に悪送球。一気に一塁走者の生還を許すと、さらに代打・西野の犠飛で決定的となる3点目を失った。続けて四球を出した時点で降板を告げられた。
【関連記事】巨人、リハビリ組11人が「育成落ち」の衝撃 真の目的とは
「悪夢」の再現となった。27日、京セラドームで行われた第5戦。1点リードの9回に登板したマクガフは、先頭の安達に四球を与えると犠打で一死二塁とされる。続く西野のピッチャーへの打球を一塁へ悪送球し同点とされると、二死後、吉田正に痛恨の2ランを浴びて星を落とした。
またマクガフは昨年の日本シリーズでも第1戦(京セラ)でバント処理のミスからピンチを広げて、吉田正にサヨナラ打を浴びている。さらに第5戦(東京ドーム)でもジョーンズに被弾と2年連続同じ顔合わせとなった頂上決戦で4つの星を落としていることになる。
また、繰り返された悲劇の背景にはこんな声もある。
「高津監督はシーズン中からマクガフに信頼を置いてきた。昨年のシリーズも結局は最後まで起用し続けた。自身も経験がある守護神のポジションの難しさも分っているだけに、甘めに見るところはあるかもしれない」(球界関係者)
一方で短期決戦では通常のシーズンとは違い、調子が悪い選手は早めに切る「非情采配」が求められる場面もある。そのため、高津監督がどこまで我慢の采配を続けるかも注目される。
試合後、高津監督はマクガフに関して「一生懸命やっている中でのプレー」とかばいながらも、第7戦以降の起用法については「今から考えたい」と話した。
この日は打線も1安打のみと勢いを止められた。主砲の村上も第4戦から3試合連続9打数ノーヒットと当たりが止まっている。オリックスが先に3勝と王手をかけ両チームとも総力戦が予想される第7戦、ヤクルトは意地を見せられるか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
Copyright © CoCoKARAnext All Rights Reserved.
「ヤクルト」をもっと詳しく
「ヤクルト」のニュース
-
館山昌平、ヤクルト村上の復調要因を解説「昨年はやっぱり…」5月20日17時30分
-
【ヤクルト】小川泰弘、交流戦前ラスト登板へ「逃げずに攻めていきます」5月20日16時54分
-
【20日の公示】巨人・秋広ら4選手 ヤクルト・石川 西武・武内、長谷川 日本ハム・今川ら抹消5月20日15時14分
-
雨でもワンバウンド投球止めまくった「梅ちゃんウォール」 一度も後ろにそらすことなく投手陣を救う5月20日8時0分
-
ヤクルト・石川が初黒星 球界最年長44歳左腕「本当に情けない」新人から23年連続白星お預け5月20日5時30分
-
阪神・才木 快進撃の秘密は「キウイ」ビタミン補給&睡眠の質向上 雨中も耐えて5勝5月20日5時15分
-
阪神・木浪&近本 ちびっ子TORACOからかわいい“むちゃぶり” 「2人で踊ってもらえますか」5月20日5時15分
-
関本賢太郎氏 阪神・才木は高低、内外と強い直球を投げ分ける能力を持っている5月20日5時15分
-
阪神・近本 7戦ぶり1番復帰で適時打 「楽には打てる」岡田監督に気持ち伝えていた5月20日5時15分
-
阪神・ノイジー チーム救った“ジャグリング捕球” 岡田監督絶賛「本当に大きかった」5月20日5時15分
スポーツニュースランキング
-
1ドジャースが「築地銀だこ」とパートナーシップ契約 止まらぬ日系企業との契約、発表は10社目に スポーツ報知
-
2大谷翔平、あわや退場の危機!?不可解判定連発の球審にクレーム球審が“逆ギレ”した瞬間 ファンは「さすがに酷すぎ」 ABEMA TIMES
-
3大谷翔平、昨年9月の右肘手術後24度目のキャッチボール 中2日で出力アップ 来季の二刀流復活へ順調 スポーツ報知
-
4危ない!一瞬ヒヤリ… 大谷翔平にハプニング発生…! 爆速スピードで審判とあわや激突ギリギリで“神回避”する瞬間 ファン騒然「よく避けたな」「ぶつかってたら…」 ABEMA TIMES
-
5大谷翔平、第1打席はまさかの初球セーフティーバント “大谷シフト”を逆利用の内野安打 スポーツ報知