高津ヤクルトの「ワナ」 戦前から危惧されていた「ポイント」とは

2022年10月30日(日)11時47分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 「SMBC日本シリーズ2022」第6戦(神宮球場)は29日に行われ、オリックスがヤクルトを3ー0で下し、シリーズ制覇に「王手」をかけた。ヤクルトは守護神の乱調が誤算だった。

 1点を追う9回に登板したマクガフは先頭の安達に右前打を許すと、続く紅林の投前への犠打を一塁に悪送球。一気に一塁走者の生還を許すと、さらに代打・西野の犠飛で決定的となる3点目を失った。続けて四球を出した時点で降板を告げられた。

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 「悪夢」の再現となった。27日、京セラドームで行われた第5戦。1点リードの9回に登板したマクガフは、先頭の安達に四球を与えると犠打で一死二塁とされる。続く西野のピッチャーへの打球を一塁へ悪送球し同点とされると、二死後、吉田正に痛恨の2ランを浴びて星を落とした。

 またマクガフは昨年の日本シリーズでも第1戦(京セラ)でバント処理のミスからピンチを広げて、吉田正にサヨナラ打を浴びている。さらに第5戦(東京ドーム)でもジョーンズに被弾と2年連続同じ顔合わせとなった頂上決戦で4つの星を落としていることになる。

 また、繰り返された悲劇の背景にはこんな声もある。

 「高津監督はシーズン中からマクガフに信頼を置いてきた。昨年のシリーズも結局は最後まで起用し続けた。自身も経験がある守護神のポジションの難しさも分っているだけに、甘めに見るところはあるかもしれない」(球界関係者)

 一方で短期決戦では通常のシーズンとは違い、調子が悪い選手は早めに切る「非情采配」が求められる場面もある。そのため、高津監督がどこまで我慢の采配を続けるかも注目される。

 試合後、高津監督はマクガフに関して「一生懸命やっている中でのプレー」とかばいながらも、第7戦以降の起用法については「今から考えたい」と話した。

 この日は打線も1安打のみと勢いを止められた。主砲の村上も第4戦から3試合連続9打数ノーヒットと当たりが止まっている。オリックスが先に3勝と王手をかけ両チームとも総力戦が予想される第7戦、ヤクルトは意地を見せられるか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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