フェラーリF1、イモラでベッテルの入賞を阻んだのは右フロントのホイールナットのトラブルと判明
フェラーリによると、イモラで行われた第13戦エミリア・ロマーニャGPにおいてセバスチャン・ベッテルのポイント獲得の可能性が奪われたのは、ホイールナットがつぶれてピットストップに時間がかかったせいであるという。
エミリア・ロマーニャGPの決勝レースで、ミディアムタイヤで最初のスティントを39周まで伸ばしたベッテルは、4番手にまで順位を上げた。その後のピットストップでは、ベッテルはトップ10圏内でコースに戻って残り24周を走行するはずだった。
しかしマシンの右フロントホイールのホイールナットに問題があったことからタイヤ交換時に10秒という大きな遅れが発生し、ベッテルのポイント獲得のチャンスを台無しにした。
「最後にソフトタイヤでコースに復帰しようとしていた。でもマシンが数珠つなぎになっていて、順位を上げるのはとても難しかった」とベッテルは語った。
「これは僕たちが望んでいた結果ではなく、僕たちにふさわしい結果でもないことは明らかだ」
「たとえ今年は予選でのトラブルがいっそう酷くて、マシンの感触を得るのに苦戦していても、僕はマシンに良い感触を持っていた」
「僕たちは忍耐強く徐々に進歩を続けていかなければならない。これまでもやってきたようにだ。わずかコンマ2秒でQ3進出ができなかったことを考えるとね」
「もっと上のグリッド順からスタートできれば、これからのレースではより良い結果が出せるだろう」
チーム代表のマッティア・ビノットは、ベッテルに対しお粗末なピットストップについて謝罪したが、それでもなお、4度のF1世界王者であるベッテルが力強いレースをしたということを強調した。
「セブは……力強いレースをした。ピットストップの問題で彼がトップ10フィニッシュを果たす機会を奪ってしまったことは、非常にすまなく思っている。そして貴重なポイントを獲得するチャンスを失ってしまった」とビノットは述べた。
「我々がこの数レースで確たる進歩を遂げているのは明らかだ。特に異なる特徴を持つ様々なコースでのレースペースにそのことが表れている。それは今シーズンの残りと、来シーズンに向けて重要なことだ」
イモラでのベッテルの不運は、彼の散々な2020年シーズンの実績をさらに下げることになった。ベッテルの今シーズンこれまでのベストリザルトは、第3戦ハンガリーGPでの6位だ。現在ドライバーズ選手権で18ポイントを獲得して14位につけているが、チームメイトのシャルル・ルクレールには67ポイント差をつけられている。
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