中上貴晶「24番手から14位はすばらしい結果。来季に向けて火曜日のテストに備えたい」/MotoGP第20戦バレンシアGP決勝
11月6日、2022年MotoGP第20戦バレンシアGP MotoGPクラスの決勝がスペインのリカルド・トルモ・サーキットで行われ、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は最後尾24番手から14位でチェッカーを受けて今シーズンを締めくくった。
復帰戦となった今大会、中上は怪我の様子を伺いながらもセッションをこなすごとに少しずつ調子を取り戻していき、タイムを縮めていた。午前のウォームアップ走行では、中上はユーズドタイヤのみを使用して周回を重ね、1分31秒458をマークして13番手で終え、決勝に向けての最後の調整を行った。
今シーズン最後の決勝は気温29度、路面温度32度のドライコンディションで行われた。予選で21番手を獲得した中上だったが、FP3中に他者の進路を妨害したことで3グリッド降格ペナルティが科され、最後尾24番グリッドからのスタートとなってしまった。しかし、決勝レースでは良スタートを切り、オープニングラップでは2台を交わして22番手に浮上した。
その後は前方を走るライダーの転倒などもあったことで18番手までポジションを上げ、レミー・ガードナー(テック3KTMファクトリー・レーシング)やファビオ・ディ・ジャンアントニオ(グレシーニ・レーシングMotoGP)らとバトルを繰り広げ、終盤にはふたりをパスして13番手へと順位を上げる。しかし、ラストラップでガードナーに交わされ14位となったが、無事27周のレースを走り切り、今大会の目標だった完走をしっかり達成して2022シーズンを締めくくった。
今シーズンは全20戦中、17戦に出場してランキング18位で終え、中上にとって思うような結果を残せないシーズンとなってしまったが、マシン開発に大きな貢献を果たした。最終戦を迎えたばかりだが、11月8日に同じくリカルド・トルモ・サーキットにて行われるテストに参加する。ホンダは今季苦戦したが、2023年の飛躍に向けて重要なテストを重ねることとなる。
■LCRホンダ・イデミツ
中上貴晶(決勝:14位)
「14位でフィニッシュしてポイントを獲得できたのでとてもうれしいです。24番手からのスタートだったので10ポジションを上げることができました。日本GP以降3レースも欠場したので、これはすばらしい結果だと思います。初日の走行から着実に前進できました」
「チームはすばらしい仕事をしてくれました。チームのすべてのメンバーに感謝しています。いい形でシーズンを終えることができました。1日休んで、火曜日のテストに備えたいです。次のシーズンへ向けてとても重要なテストになります。来季に向けて新たなスタートを楽しみにしています」
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