マツダ787Bとミツビシ・パジェロが日本自動車殿堂 歴史遺産車に選定。ル・マンとパリダカで国産車初優勝
日本自動車殿堂は11月7日、『2023日本自動車殿堂 歴史遺産車』を選出。この中で、1991年に国産車初のル・マン24時間レース総合優勝マシンとなった『マツダ787B』と、ミツビシを代表する本格オフロード4WD車として1982年に登場した初代『パジェロ』が、歴史的名車であるとして同殿堂に選定された。
コスモスポーツ、初代ロードスターに続き、マツダでは3台目の歴史遺産車となった787B。言わずと知れたこの名車は、1979年から始まったマツダによるル・マンへの“飽くなき挑戦”を象徴する1台であり、世界三大レースのひとつである同レースでの栄冠から30年以上が経過した今なお、世界中で絶大な人気を誇るグループCカーのひとつだ。
その魅力のひとつは、なんといっても史上初にして唯一、ロータリーエンジンを搭載してル・マンを制したクルマであること。“天使の絶叫”とも称されるR26型4ローター・ロータリーエンジンによる魅惑の高音サウンドは、見る者を魅了した。
今回の歴史遺産車選定においては、「世界最高峰の耐久レースであるル・マン24時間レースで、純国産車およびロータリーエンジン車として初の総合優勝」を果たしたことと、「“飽くなき挑戦”を続け日本の技術を世界に知らしめた」ことが評価された。
■四輪駆動車の新たな市場を開拓したミツビシ・パジェロ
現在日本での取り扱いはないものの、『パジェロ』の知名度はミツビシの現行ラインアップに引けを取らないといっても過言ではないだろう。その初代モデルはオフロードにおける高い走破性と乗用車並みの扱いやすさを両立させた本格オフロード4WD車として、1982年に販売が開始された。
これ以降、パジェロはRVブームや4WDブームの牽引役として確固たる地位を確立。2021年の生産終了まで4世代にわたって累計325万台が生産され、日本だけなく世界中のファンから親しまれた。
この間、国内ではパジェロミニやパジェロジュニア、パジェロイオがラインアップされるなど、パジェロはミツビシを代表するモデルに。なお、現在もタイなど世界80カ国では、パジェロの血統を受け継ぐクロスカントリーSUV『パジェロスポーツ』が海外専用モデルとして販売されている。
モータースポーツの世界では、初代発売の翌年1983年からダカールラリー(当時のパリ・ダカールラリー:通称パリダカ)に挑戦し、1985年には日本車初の総合優勝を達成する。その後ミツビシは2009年まで計26回参戦し、7連覇を含む通算12回の総合優勝を果たし、パジェロの走破性と耐久性の高さを実証した。
そんなパジェロの元祖となる初代モデルは、「高い悪路走破性に加え乗用車感覚で乗れる多目的車として開発され、四輪駆動車の新たな市場を開拓したこと」と「パリ・ダカールラリー等、国際的な自動車競技での活躍」が評価されての歴史遺産車選定となっている。
このほか『2023日本自動車殿堂 歴史遺産車』には、大正末期に日本初の量産自動車として約300台が市販されるとともに、初めて海外へ輸出された『オートモ号(1925年)』と、多くの新技術を積極的に導入した小型乗用車として国内のみならずアメリカでも高く評価され、1970年のサファリラリー優勝など国際ラリーでの活躍から“ラリーのニッサン”を築き上げた510型『ダットサン・ブルーバード/ダットサン510(1967年)』が選出されている。
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