覚悟を持って戦うブラジル戦、原口元気が語る勝利へのポイントとは
サッカーキング2017年11月9日(木)6時16分
ブラジル戦に向けて練習を行った原口。ウォーミングアップ中は笑顔が見られた
相手が強豪・ブラジルであろうと臆することはない。FW原口元気が求めるのは勝利だ。
スター軍団との対戦に「楽しみ」だと心を躍らせている選手が少なくない中で、彼の言葉は違っていた。
「90分間は間違いなく苦しい。でも、苦しまないと勝てない相手。だから苦しみに行く覚悟を持って戦います。勝つことが唯一、楽しいことになるかな。そのチャンスを逃さずにプレーしたい」
原口は苦しんだ先に得られるものがあることを知っている。所属するヘルタ・ベルリンでは耐えながら好機を待つ展開が多い。例えば、10月のブンデスリーガ第7節・バイエルン戦がそうだろう。0-2で迎えた51分、左サイドでボールを受けた原口は切れ味鋭いドリブルでDF3人を抜くと、中央に折り返して得点を演出。チームはさらに1点を追加し、ブンデス王者から価値ある勝ち点1をもぎ取った。「バイエルンに勝てはしなかったけど、引き分けた。本当に全員が精一杯やれば、相手も苦しむことになる」。
では、ブラジルに勝つためのポイントは何なのか。原口は“冷静さ”を挙げた。
「慌てないことが大事。こちらが(ボールを)取った時に、またすぐに取られてしまうときつい。ボールを取ること自体が大変なので、取った後にどれだけ落ち着けるか。そこはバイエルンとやるような時も一つのポイントだと思っている」
ブラジル戦で日本が攻撃を仕掛ける回数は少ないだろう。だからこそ、奪ったボールを大切にしなければいけない。カウンターで仕留めたい気持ちは分かるが、そこで慌ててボールを失えば、大きなピンチを招くきっかけにもなる。原口が言う通り、90分を通して冷静な判断が求められる。
ロシア・ワールドカップに向けて試金石となる今回の欧州遠征を、原口は「やっと自分を表現できる場」と表現する。先月のニュージーランド戦は負傷欠場。続くハイチ戦は後半からプレーしたが、クラブに戻ってからは出場停止もあって直近3試合に出ていない。溜まったフラストレーションを吐き出したくて、うずうずしているはずだ。
厳しい試合になるのは覚悟の上。原口は「存分に苦しみに行きたい」と意気込む。熱く、それでいて冷静に、サッカー王国・ブラジルから勝利を奪いに行く。
取材・文=高尾太恵子
スター軍団との対戦に「楽しみ」だと心を躍らせている選手が少なくない中で、彼の言葉は違っていた。
「90分間は間違いなく苦しい。でも、苦しまないと勝てない相手。だから苦しみに行く覚悟を持って戦います。勝つことが唯一、楽しいことになるかな。そのチャンスを逃さずにプレーしたい」
原口は苦しんだ先に得られるものがあることを知っている。所属するヘルタ・ベルリンでは耐えながら好機を待つ展開が多い。例えば、10月のブンデスリーガ第7節・バイエルン戦がそうだろう。0-2で迎えた51分、左サイドでボールを受けた原口は切れ味鋭いドリブルでDF3人を抜くと、中央に折り返して得点を演出。チームはさらに1点を追加し、ブンデス王者から価値ある勝ち点1をもぎ取った。「バイエルンに勝てはしなかったけど、引き分けた。本当に全員が精一杯やれば、相手も苦しむことになる」。
では、ブラジルに勝つためのポイントは何なのか。原口は“冷静さ”を挙げた。
「慌てないことが大事。こちらが(ボールを)取った時に、またすぐに取られてしまうときつい。ボールを取ること自体が大変なので、取った後にどれだけ落ち着けるか。そこはバイエルンとやるような時も一つのポイントだと思っている」
ブラジル戦で日本が攻撃を仕掛ける回数は少ないだろう。だからこそ、奪ったボールを大切にしなければいけない。カウンターで仕留めたい気持ちは分かるが、そこで慌ててボールを失えば、大きなピンチを招くきっかけにもなる。原口が言う通り、90分を通して冷静な判断が求められる。
ロシア・ワールドカップに向けて試金石となる今回の欧州遠征を、原口は「やっと自分を表現できる場」と表現する。先月のニュージーランド戦は負傷欠場。続くハイチ戦は後半からプレーしたが、クラブに戻ってからは出場停止もあって直近3試合に出ていない。溜まったフラストレーションを吐き出したくて、うずうずしているはずだ。
厳しい試合になるのは覚悟の上。原口は「存分に苦しみに行きたい」と意気込む。熱く、それでいて冷静に、サッカー王国・ブラジルから勝利を奪いに行く。
取材・文=高尾太恵子
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