ついにWRCラリージャパン開幕。シェイクダウンは、エバンスとヌービルが最速分け合う
11月10日、WRC世界ラリー選手権第13戦『フォーラムエイト・ラリージャパン2022』のシェイクダウンが行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)がトップタイムをマークした。母国凱旋の勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は9番手となっている。
2010年以来、12年ぶりの日本開催となるWRCイベントの競技初日、デイ1は朝から日差しいっぱいの好天に恵まれた。9時01分から開始されたシェイクダウンもドライコンディションとなり、このセッションでは今戦にエントリーした36台全車が出走している。
シェイクダウンの会場は、10日(木)夕方にSS1が行われる鞍ヶ池公園内に設定されたステージと同一だが、進行方向は逆向きとされた。
このシェイクダウンでは、ターマック(舗装路)ラリーを得意とするティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)が早くにトップにつけ、4回目の走行で自己ベストをコンマ3秒更新。2分04秒6というタイムでタイムシートの最上段につける。
しかし、他陣営に対してやや遅れてタイム計測に入ったトヨタ勢のエバンスが、これとまったくの同タイムで並び、両者同タイムで首位を分け合う形に。彼らの後方、3番手には3回目のランで2分05秒1を記録したセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が入った。
クレイグ・ブリーン、ガス・グリーンスミス(ともにフォード・プーマ・ラリー1)のMスポーツ勢が4番手と5番手につけ、その後ろ6番手に入った新王者カッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)までがトップと1秒以内に入っている。
ヌービル以外のヒョンデ勢はオット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)が7番手、ダニ・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1)は8番手で続いた。日本人WRCドライバー勝田は首位と2秒差の9番手に。WRC2タイトル候補のエミル・リンドホルムがトップ10リザルトの最後を締めている。
ラリージャパン2022はこの後、15時45分からサービスパークとなっている豊田スタジアムでセレモニアルスタートが行われ、17時43分からは今大会唯一のナイトステージとなるSS1“Kuragaike Park”で4日間にわたる戦いの火蓋が落とされる。
■2022年WRC世界ラリー選手権第13戦ラリージャパン シェイクダウン結果
Pos. | No. | Driver | Machine | Gap |
---|---|---|---|---|
1 | 33 | E.エバンス | トヨタGRヤリス・ラリー1 | 2’04.6 |
2 | 11 | T.ヌービル | ヒョンデi20 Nラリー1 | +0.0 |
3 | 1 | S.オジエ | トヨタGRヤリス・ラリー1 | +0.5 |
4 | 42 | C.ブリーン | フォード・プーマ・ラリー1 | +0.6 |
5 | 44 | G.グリーンスミス | フォード・プーマ・ラリー1 | +0.6 |
6 | 69 | K.ロバンペラ | トヨタGRヤリス・ラリー1 | +0.7 |
7 | 8 | O.タナク | ヒョンデi20 Nラリー1 | +1.1 |
8 | 6 | D.ソルド | ヒョンデi20 Nラリー1 | +2.0 |
9 | 18 | 勝田貴元 | トヨタGRヤリス・ラリー1 | +2.0 |
10 | 21 | E.リンドホルム(WRC2) | シュコダ・ファビア・ラリー2エボ | +4.4 |
※リザルトは編集部集計
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