WEC:トヨタはル・マン最高峰とIMSA DPiの統合にオープンな姿勢。条件は「独自ハイブリッド」
2019/2020年シーズンのWEC世界耐久選手権を戦うトヨタは、彼らの持つ独自ハイブリッド技術を披露するのが妨げられない限り、将来のWEC/ル・マン24時間のトップクラスと新たなDPi規定との統合に対して前向きな姿勢を示している。
この動きはIMSAのいわゆる“DPi 2.0”と呼ばれる次期プロトタイプ規則とWECの最高峰クラスを統合し、早ければ2022年シーズンにグローバル・プロトタイプ・プラットフォームを採用する可能性について、ACOフランス西部自動車クラブとIMSAの間で継続的に話し合いが行われていることを受けての意思表明となる。
まだ最終決定がなされていないIMSAの次世代DPi規定は、現行レギュレーションと同様にLMP2シャシーのデザインをある程度保持させる可能性が高い。その一方で新たに、統一されたハイブリッドシステムを搭載しリヤアクスルを駆動させる新しい特徴を持つ。
トヨタは現在、『GRスーパースポーツ』をベースにしたプロトタイプの開発を続けており、2020/2021年の新シーズンにデビューさせる予定だがテクニカルディレクターを務めるバセロンは、日本メーカーは独自のハイブリッド技術を活用し続けることができる限りトップクラスで競合する他のタイプのクルマにも門戸を開いていると示唆した。
「もちろん将来的により多くの自動車メーカーを獲得する機会を検討すべきだ」とバセロンは述べる。
「我々がル・マンに挑み続ける、つまりある程度のレベルでテクノロジー競争が行われている限り、私たちはスペックハイブリッドシステムには興味がない」
協議が進んだ場合、次期DPi規定マシンは、トヨタのプロトタイプベースのハイパーカーとアストンマーティンのロードゴーイングカーベースの新型車、スクーデリア・キャメロン・グリッケンハウスやバイコレスが開発していると噂されるハイパーカーなど多様な車種の組み合わせの中に加わることになる。
「プロトタイプとハイパーカーのイコライゼーション(均等化)はすでに行われている。そのため、イコライゼーションに制限はないんだ」とバセロン。
「また、3年間のホモロゲーションがあるため、規則に従い旧LMP1カーも同時に存在する可能性がある。それらを含めてすべての方向でバランスは取れるはずだ」
また、バセロンは参戦を表明している大手自動車メーカーがトヨタとアストンマーティンの2社に限られているにもかかわらず、ハイパーカー規定最初のシーズンは「まあまあ良い」ものになると期待している。
「現時点では予定どおりに我々とアストンマーティン、そしてバイコレスとグリッケンハウスの4チームが参加することを望んでいる。少なくともこれら4つのチームは(2020/21年シーズンに向けて)働いている」
「長期的に見れば何が起きたとしても不思議ではないよ。いくつかのメーカーはすでに参入を検討しており、ハイパーカー規定の2年目に登場する予定だ」
「トヨタ」をもっと詳しく
「トヨタ」のニュース
-
トヨタ、WRC4連勝をかけて地中海の離島サルディニアへ。「岩を避けて走ることが鍵」とラトバラ代表5月25日7時0分
-
トヨタ、液体水素エンジン車の航続距離1.5倍の135キロに タンク改良5月24日16時40分
-
トヨタのサブスクKINTO、安全運転でNFT証明書発行し記録 実証実験へ5月24日15時21分
-
トヨタ、IOC最高位契約終了へ パリ五輪最後に、パラは延長希望5月24日12時43分
-
中国の自動運転企業にIPOブーム、トヨタ出資のポニー・エーアイやモメンタも米国上場か5月24日8時0分
-
注目された公用車「ランクル70」落札者が決定、価格は329万9998円「100台に1台くらいの珍しい車両」5月23日14時4分
-
トヨタとポルシェだけじゃない。前年覇者フェラーリ、2024年のル・マンは三つ巴以上の争いになると予想5月23日11時33分
-
LEXUS LBXの世界観が体験できるポップアップエキジビション「LBX LOUNGE」2024年5月23日(木)よりオープン!5月23日11時16分
-
“300”との差別化を明確に。“250”は扱いやすさを追求した生活に必要なランクル/トヨタ・ランドクルーザー“250”試乗5月22日13時45分
-
雅子さまが30年以上乗り続ける愛車『カローラII』、年月を経たいまトヨタに聞いてみた5月22日5時0分