サンパウロで王座に近づいたフェルスタッペン。4度目のタイトル獲得なら「偉大なドライバーのひとりになる」と代表
F1第21戦サンパウロGPにおいて、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が雨のなかで見事な勝利を収めたことで、4年連続となる世界チャンピオンの獲得が目前となった。これにより彼は、F1史上最高のドライバーのひとりに位置づけられるだろうとレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は語っている。
フェルスタペンは、サンパウロではエンジン交換のペナルティによりグリッド17番手からスタートしたが、雨天のコンディションでも力を発揮し、集団のなかを駆け抜け、赤旗の恩恵も受けて優勝を果たした。チャンピオンシップで最も近いライバルであるランド・ノリス(マクラーレン)がポールポジションからスタートした後、6位に後退したことで、2024年のタイトルはフェルスタッペンが4年連続でほぼ獲得することになりそうだ。今年のカレンダーは残り3レースで、計算上チャンピオンシップは2週間後の第22戦ラスベガスGPで決まる可能性がある。
ホーナーは、先週のフェルスタッペンの勝利は、27歳の彼がF1界でミハエル・シューマッハーのようなドライバーと並ぶ地位を確立するための“大きな一歩”だったと語った。
「彼が4度目のタイトルを獲得すれば、彼は大きな一歩を踏み出したと期待できるが、そうなれば彼をこのスポーツ界の偉大なドライバーのひとりとして考え始めなければならない」とホーナーは今週『talkSPORT』に語った。
「彼はこれまで常に実証してきたように、信じられないほどのレベルでドライブしていると思う彼をマシンに乗せて一緒に仕事をするのはとても楽しい。彼は全力を尽くしてくれる」
「そして彼はまだハングリーさと情熱を持ち続けている。それを目にするのは素晴らしいことだ」
先週日曜日のインテルラゴスでのフェルスタッペンのパフォーマンスは、「F1史上最高のパフォーマンスのひとつ」と称賛されており、その評価に異論を唱えるのは難しい。
「あれは彼にとって最高のドライブのひとつだったと思う」とホーナーは同意した。
「あのコンディションで17番手からグランプリ優勝まで上り詰めたのは並外れたことだ。彼はあそこで最高のパフォーマンスを発揮した」
「長年目にしてきたビッグネームのドライバーたちの素晴らしい走りについて話すとき、たとえば1993年のドニントンの(アイルトン・)セナなどが思い浮かぶだろうが、私のなかでは先週の走りがまさに上位にくる」
ノリスが計算上タイトル争いに残るには、ラスベガスGPの後でフェルスタッペンとの差を60ポイント以内に収める必要がある。1週末あたりの最大ポイントは26ポイント(ファステストラップのボーナスポイントを含む)で、カタールではスプリントレースも行われる。
しかし、チームにとってすべてが順調というわけではない。レッドブルがコンストラクターズ選手権でマクラーレンとフェラーリに後れを取るなか、フェルスタッペンは、所属チームが複数回にわたりチームタイトルを獲得できなかったF1世界チャンピオンになる可能性がある。2021年にフェルスタッペンが初タイトルを獲得したとき、コンストラクターズではメルセデスが勝利した。一方、1981年と1983年にタイトルを獲得したネルソン・ピケは、ブラバムに同様の成功をもたらすことはなく、それぞれウイリアムズとフェラーリがタイトルを獲得した。
しかし、“結果が分かれる”チャンピオンシップは決して目新しいものではない。コンストラクターズタイトルが初めて授与されたのは1958年のことで、フェラーリのドライバーだったマイク・ホーソーンがタイトルを獲得したが、コンストラクターズタイトルはスターリング・モス率いるヴァンウォールに渡った。
今回の差異は、セルジオ・ペレスが期待通りの成績を残せなかったためだ。ペレスは年末にチームから外され、現在RBのドライバーであるリアム・ローソンが2025年から彼の後を引き継ぐとのうわさが広まっている。
投稿 サンパウロで王座に近づいたフェルスタッペン。4度目のタイトル獲得なら「偉大なドライバーのひとりになる」と代表 は autosport web に最初に表示されました。
「サンパウロ」をもっと詳しく
「サンパウロ」のニュース
-
【岡山大学】ブラジル・サンパウロ大学歯学部からの留学生が那須保友学長を表敬訪問しました1月24日10時16分
-
『リバース:1999』最新章「悲しき熱帯」、灼熱のサンパウロで開幕ーー6キャラ確定ログインイベントも開催1月9日13時16分
-
元ブラジル代表MFオスカル、古巣サンパウロ復帰が決定…8年在籍した上海海港から移籍12月25日9時57分
-
【岡山大学】那須保友学長がブラジル・サンパウロ大学歯学部等を訪問〜両国の教育・研究のさらなる発展に貢献すべく、交流プログラムの充実へ〜12月22日12時16分
-
フォーミュラEのシーズン開幕戦がサンパウロで開催12月13日13時16分
-
【F1第22戦無線レビュー(2)】「目的を見失うなよ」「自分のレースをしている」戴冠を見据え冷静に走り続けたフェルスタッペン11月27日18時0分
-
【F1第22戦無線レビュー(1)】ガスリー、3番手から無念のリタイア「ついてなかった......」オコンもピットミスに泣く11月27日12時30分
-
サンパウロで密かに奇跡を期待していたザウバー「皆のスタート違反に唖然。全員にペナルティが出ると思った」11月19日17時35分
-
日本とブラジルの国際共同制作プロジェクト『Saudade Na MIRAGEM・蜃気楼のサウダージ』、11月30日ブラジル・サンパウロで世界初演11月18日15時16分
-
F1コラム:犯罪多発地域でのグランプリにおける対策。サンパウロは多数の警官配備も、今年も事件が発生11月18日8時40分