井上尚弥はクロフォードより「最強」 英専門誌が独自の12項目で徹底比較「イノウエがわずかに前を行っている」
井上とクロフォード。ともに世代最強の称号を欲しいままにする両雄が徹底比較された。(C)Getty Images
当代の最強はいったいどちらか。ボクシングの「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」で世界1位を争う井上尚弥(大橋)とテレンス・クロフォード(米国)の比較論が小さくない注目を集めている。
どちらも今夏に偉業をやってのけたスーパースターだ。
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井上は7月25日に行われたスーパーバンタム級2団体統一戦でスティーブン・フルトン(米国)に8回TKO勝ちを収めて4階級制覇を達成。一方でクロフォードは3日後に行われたエロール・スペンスJr.(米国)とのウェルター級の4団体統一戦で勝利。史上初の2階級での4団体統一をやってのけた。
両雄が見せた真夏の快勝劇を受け、PFP1位の座を巡る論争は白熱。ありとあらゆる意見がメディアやファンの間で飛び交い続けている。
そうした状況を受け、英専門誌『Boxing News』は「クロフォードVSイノウエ どちらがこの惑星で最高のボクサーか?」と銘打った記事を掲載。「イノウエとクロフォードの階級差を鑑みれば、彼らがこれから互いに戦うことは決してなく、リング上で決着をつけられる議論ではない」としつつ、独自にひねり出した以下の12項目で分析した。
「現在地」
「技術や特性」
「記録や偉業」
「最高の勝利」
「その他の大勝利」
「出世の仕方」
「戦ってきた階級」
「最大の試練/正念場」
「批評」
「失敗の可能性」
「スター性」
「将来性」
同誌は様々に分析を展開した。“現在地”の分析では「ほんのわずかな差だが、スペンスのほうがフルトンよりも名声が確立されていた」とクロフォードの名を挙げたが、「将来性」では「30歳と比較的に若いイノウエのほうがはるかに(今後の)時間があり、継続する成功への長期的な期待も彼のほうが長い」と評価。さらに“技術や特性”でも「どちらもほぼ全項目で同等のように思えるが、イノウエのほうがハードなパンチャーに見える」と強調した。
そのうえで「7-5でイノウエ」と日本が誇る怪物スターの優位性を断言した同誌は、比較論を次のように結んでいる。
「個別の勝利ではクロフォードのほうがより良い成功を収めているかもしれない。しかし、イノウエは比較的に若い年齢で、より総合的に優れたファイターであることを証明している。クロフォードはそれゆえ、イノウエを追い抜くためにはこれからもっぱらA級リストの中で活動していく必要がある。そしてその立ち位置を確保するためには、30代後半を通して状態を維持できることを願わなければならない。現時点では、イノウエがわずかに前を行っている」
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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