J1から札幌・川崎が世界トップ10入り。長期政権でマンネリ化と指摘も
明治安田生命J1リーグ所属の北海道コンサドーレ札幌が世界トップ5、川崎フロンターレとサンフレッチェ広島がトップ20入りだ。国際サッカー連盟(FIFA)の関連調査機関である『CIESフットボール・オブザーバトリー(スポーツ国際研究センター)』が今月、世界48のリーグを対象に「1選手あたりの平均在籍年数ランキング」を公開している。
今回調査対象となったリーグの内訳は、UEFA(欧州サッカー連盟)圏で9、AFC(アジアサッカー連盟)圏で6、CONCACAF(北中米カリブ海サッカー連盟)圏で2に。AFCではJ1リーグや韓国1部、中国1部、サウジアラビア1部などが含まれている。
これによると、今年10月時点の所属選手を対象に、平均在籍年数が一番長いクラブは、上海海港(中国)の5.39年であるとのこと。2位にも山東泰山と中国勢がランクインしているほか、ほとんどバスク人選手で構成されているアスレティック・ビルバオが3位に続いている。またJリーグクラブでは札幌が4.78年で5位、川崎が4.67年で6位。広島は4.14で13位に入った。
札幌と川崎の共通点では、2018シーズン以降に一度も監督交代がなく、プレースタイルが確立されているという点だ。札幌はミハイロ・ペトロヴィッチ監督就任1年目にJ1リーグで4位と上位争いを繰り広げると、翌年の2019シーズンにはYBCルヴァンカップで準優勝。MF宮澤裕樹、MF荒野拓馬、MF深井一希、FW菅大輝など生え抜き選手が多く在籍しているが、今季は13位に低迷。すべてのコンペティションでタイトル争いに絡めなかっただけに、一部からマンネリ化を指摘する声もある。
川崎は鬼木達監督就任1年目の2017シーズンにJ1初制覇。2018シーズン以降は3度のJ1優勝にくわえて、天皇杯やYBCルヴァンカップのタイトルも獲得。2017シーズンのJ1優勝メンバーではFW小林悠やFW家長昭博、DF車屋紳太郎、DF登里享平、GKチョン・ソンリョンらが今もチームを支えている。ただ今季は序盤の出遅れが響き、来季AFC主催大会出場圏の3位浦和レッズから勝ち点10差の9位と、上位争いに絡めなかった。
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『CIES』公表の「平均在籍年数」ランキング
1位:上海海港(中国)-5.39年
2位:山東泰山(中国)-5.03年
3位:アスレティック・ビルバオ(スペイン)-5.00年
4位:レアル・マドリード(スペイン)-4.83年
5位:北海道コンサドーレ札幌(日本)-4.78年
6位:川崎フロンターレ(日本)-4.67年
7位:アル・サッド(カタール)-4.63年
8位:アル・ドゥハイル(カタール)-4.62年
9位:アル・ジャジーラ(UAE)-4.52年
10位:シャールジャFC(UAE)-4.35年
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