日本代表と4年ぶりに激突! ベネズエラ代表について知っておきたい7つのこと
サッカーキング2018年11月16日(金)15時51分
今夜、日本代表と対戦するベネズエラ代表(写真は今年9月のもの) [写真]=Getty Images
16日に行われるキリンチャレンジカップ 2018で、日本代表はベネズエラ代表と対戦する。試合をより深く楽しむための、知っておきたい7つの情報を紹介する。
■4度目の対戦
日本とベネズエラが対戦するのは、今回で4度目のこと。過去3戦はすべて、日本で開催されたキリンチャレンジカップが舞台となった。2010年の初対戦は、今回と同じ大分で試合が行われ、0-0のドロー。2012年に北海道で行われた2度目の対戦も1-1のドロー。そして2014年に横浜で行われた前回対戦も2-2のドローに終わった。ただ4年前のゲームでは、ベネズエラが出場停止の選手を起用していたことが後日判明。FIFAの裁定によって、日本が3-0で勝利したこととなった。そのため公式記録上では日本の1勝2分けとなるが、実際には過去3試合連続ドローとなっており、実力差はほとんどない。
■南米勢で唯一の国
ベネズエラは南米サッカー連盟所属の10カ国で唯一、ワールドカップ(W杯)への出場経験がない。またエクアドルと共にコパ・アメリカの優勝経験もなく、長らく“南米最弱国”のレッテルを貼られてきた。だが、自国開催となったコパ・アメリカ2007を機に本格的な強化に乗り出し、2011年の同大会では過去最高の4位入賞を果たした。最新のFIFAランキングは29位。これは同国の過去最高ランクである。
■愛称は「赤ワイン」
ベネズエラ代表の愛称は「ビノ・ティント(Vino Tinto)」。日本語で「赤ワイン」を意味するが、これはユニフォームの色に由来している。ただ過去には、対戦国から「美味しい相手」という侮蔑の意味を込められて使われたこともあった。
■初の決勝進出
近年はユース年代で確かな実績を残している。昨年行われたU-20W杯では準優勝。FIFA主催の国際大会では初の決勝進出だった。またグループステージ敗退となったが、2013年には初のU-17W杯出場を果たしている。いずれの大会でも日本と対戦しており、成績は1勝1敗。U-17W杯では、MF三竿健斗がベンチに控えていた日本に1-3の敗戦を喫したが、U-20W杯ではMF堂安律とDF冨安健洋が出場した日本を決勝トーナメント1回戦で破った。
■日本をよく知る指揮官と教え子たち
ベネズエラを率いるのは、元同国代表GKのラファエル・ドゥダメル氏。1973年生まれの45歳だ。2016年からA代表監督を務めているが、前述のU-17W杯とU-20W杯に出場したチームを率いたのも同氏だった。つまり日本のことをよく知っている。16日に発表された来日メンバーでは、GKウイルケル・ファリニェス、DFナウエル・フェラーレシ、DFロナルド・エルナンデス、MFヤンヘル・エレーラ、FWセルヒオ・コルドバの5選手がU-20W杯の日本戦に出場していた。
■“兼任対決”が実現
ドゥダメル監督は森保一監督と同じく、東京オリンピック世代のU-21代表を兼任している。U-21日本代表がパラグアイに遠征した今年3月には、ドゥダメル監督率いるU-21ベネズエラ代表とも対戦。3-3のドローゲームを演じた。今回の一戦は、両監督にとって8か月ぶりの再戦となる。
■注目の3選手
来日メンバー22名のうち、ベネズエラ国内でプレーしている選手は2人だけ。約9割が“海外組”になる。その中には将来有望な若手も含まれているが、欧州トップリーグで活躍する経験豊富な選手も健在だ。要注目は、FWサロモン・ロンドン、MFトマス・リンコン、MFダルウィン・マチスの3選手だろう。ロンドンは武藤嘉紀が所属するニューカッスルで9番をつける巨漢ストライカー。186センチ・86キロの恵まれた体躯を生かしたパワフルなシュートや空中戦の強さを武器とし、「グラディエーター」や「野獣」、「ベネズエラの重戦車」などの異名を持つ。一方、トリノに所属するリンコンは攻撃の起点となる司令塔、ウディネーゼに所属するマチスは快足自慢のウイングだ。セリエAで活躍する2人のパスからロンドンがゴールを狙う――ベネズエラのこの黄金ルートをいかに封じられるか。4連勝を狙う森保ジャパンにとって、重要なポイントとなりそうだ。
(記事/Footmedia)
■4度目の対戦
日本とベネズエラが対戦するのは、今回で4度目のこと。過去3戦はすべて、日本で開催されたキリンチャレンジカップが舞台となった。2010年の初対戦は、今回と同じ大分で試合が行われ、0-0のドロー。2012年に北海道で行われた2度目の対戦も1-1のドロー。そして2014年に横浜で行われた前回対戦も2-2のドローに終わった。ただ4年前のゲームでは、ベネズエラが出場停止の選手を起用していたことが後日判明。FIFAの裁定によって、日本が3-0で勝利したこととなった。そのため公式記録上では日本の1勝2分けとなるが、実際には過去3試合連続ドローとなっており、実力差はほとんどない。
■南米勢で唯一の国
ベネズエラは南米サッカー連盟所属の10カ国で唯一、ワールドカップ(W杯)への出場経験がない。またエクアドルと共にコパ・アメリカの優勝経験もなく、長らく“南米最弱国”のレッテルを貼られてきた。だが、自国開催となったコパ・アメリカ2007を機に本格的な強化に乗り出し、2011年の同大会では過去最高の4位入賞を果たした。最新のFIFAランキングは29位。これは同国の過去最高ランクである。
■愛称は「赤ワイン」
ベネズエラ代表の愛称は「ビノ・ティント(Vino Tinto)」。日本語で「赤ワイン」を意味するが、これはユニフォームの色に由来している。ただ過去には、対戦国から「美味しい相手」という侮蔑の意味を込められて使われたこともあった。
■初の決勝進出
近年はユース年代で確かな実績を残している。昨年行われたU-20W杯では準優勝。FIFA主催の国際大会では初の決勝進出だった。またグループステージ敗退となったが、2013年には初のU-17W杯出場を果たしている。いずれの大会でも日本と対戦しており、成績は1勝1敗。U-17W杯では、MF三竿健斗がベンチに控えていた日本に1-3の敗戦を喫したが、U-20W杯ではMF堂安律とDF冨安健洋が出場した日本を決勝トーナメント1回戦で破った。
■日本をよく知る指揮官と教え子たち
ベネズエラを率いるのは、元同国代表GKのラファエル・ドゥダメル氏。1973年生まれの45歳だ。2016年からA代表監督を務めているが、前述のU-17W杯とU-20W杯に出場したチームを率いたのも同氏だった。つまり日本のことをよく知っている。16日に発表された来日メンバーでは、GKウイルケル・ファリニェス、DFナウエル・フェラーレシ、DFロナルド・エルナンデス、MFヤンヘル・エレーラ、FWセルヒオ・コルドバの5選手がU-20W杯の日本戦に出場していた。
■“兼任対決”が実現
ドゥダメル監督は森保一監督と同じく、東京オリンピック世代のU-21代表を兼任している。U-21日本代表がパラグアイに遠征した今年3月には、ドゥダメル監督率いるU-21ベネズエラ代表とも対戦。3-3のドローゲームを演じた。今回の一戦は、両監督にとって8か月ぶりの再戦となる。
■注目の3選手
来日メンバー22名のうち、ベネズエラ国内でプレーしている選手は2人だけ。約9割が“海外組”になる。その中には将来有望な若手も含まれているが、欧州トップリーグで活躍する経験豊富な選手も健在だ。要注目は、FWサロモン・ロンドン、MFトマス・リンコン、MFダルウィン・マチスの3選手だろう。ロンドンは武藤嘉紀が所属するニューカッスルで9番をつける巨漢ストライカー。186センチ・86キロの恵まれた体躯を生かしたパワフルなシュートや空中戦の強さを武器とし、「グラディエーター」や「野獣」、「ベネズエラの重戦車」などの異名を持つ。一方、トリノに所属するリンコンは攻撃の起点となる司令塔、ウディネーゼに所属するマチスは快足自慢のウイングだ。セリエAで活躍する2人のパスからロンドンがゴールを狙う――ベネズエラのこの黄金ルートをいかに封じられるか。4連勝を狙う森保ジャパンにとって、重要なポイントとなりそうだ。
(記事/Footmedia)
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