メルセデスF1、ボッタスのスランプ脱出を認めるも「闘争心が足りない」と指摘
メルセデスF1のトップを務めるトト・ウォルフは、バルテリ・ボッタスのパフォーマンスレベルは最近改善が見られているものの、彼にはまだ“闘争心”が足りていないと考えている。
ボッタスは夏ごろにスランプを経験しており、今季タイトルを獲得したチームメイトのルイス・ハミルトンに比べると、結果は思わしくないものだった。しかし最近になってパフォーマンスは徐々に改善を見せている。
ハミルトンが予選Q1でクラッシュしたことが大きかったとはいえ、ブラジルGPでのボッタスはポールポジションを獲得。日曜日には今季3度目の優勝を飾る大きなチャンスがあったかに見えたが、最終的にスタートからフィニッシュまでフェラーリのセバスチャン・ベッテルに振り切られてしまった。
しかしながらウォルフはボッタスの努力に満足しており、彼が困難なタスクに直面していたことを強調した。
「バルテリは着実なレースをした。スタートの時点で勝利は失っていた」とウォルフは述べ、以下のように続けた。
「出だしはよかったが、ギヤチェンジの合間に激しいホイールスピンを起こしてしまった。もしライバルとのギャップがとても小さかったら、そのことに大きく影響されはしない」
「しかしフェラーリを相手に、混雑した中でそうなってしまっては、油断できない状況になる。非常に難しかった」
「終盤、フェラーリが本気になっても我々のマシンとの違いはほとんどなかったことが見て取れる。したがって簡単なオーバーテイクは期待できないということだ」
ピットレーンからスタートしたにも関わらず、ハミルトンは4位でフィニッシュするという驚異的な走りを見せた。最終的にボッタスとの差がほんの数秒であったことを考えると、両者のパフォーマンス格差は誰の目にも明らかだ。
それでもウォルフは驚いてはおらず、ボッタスはハミルトンに対して互角の戦いができるよう努力しなければならないものの、正しい方向に向かっていると考えている。
「ルイスは今季、全体にわたって好調だったと思う。バルテリはゆっくりと調子を取り戻してきているが、まだ闘争心が足りないと考えている」とウォルフは語った。
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