MotoGPバレンシアGP予選:Q1スタートのビニャーレスが今季初ポール。ペドロサはラストレースを9番手からスタート
MotoGP第19戦(最終戦)バレンシアGP、MotoGPクラスは、スペインのリカルド・トルモ・サーキットで2日目の予選を行い、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)が1分31秒312でポールポジションを獲得した。
MotoGPクラスの3回のフリー走行で総合トップに立ったのはダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)。ペトルッチは午前中のフリー走行3回目でトップタイムを記録した。フリー走行総合11番手以下のライダーによって争われるQ1で上位につけたアンドレア・イアンノーネ(スズキ)とマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)のふたりを加えた12名のライダーによって、Q2は気温18度、路面温度20度のドライコンディションで争われた。
Q1、Q2共にドライコンディションとなったものの、路面温度は低い難しいコンディションでの走行となったが、Q2セッション序盤にマルク・マルケス(ホンダ)が4コーナーで転倒を喫してしまう。リカルド・トルモは1コーナーから3コーナーまで左コーナーが続き、4コーナーが初めての右コーナーとなるが、マルケスはここで転倒してしまった。
1回目のアタックをトップで終えたのはペトルッチ。ペトルッチは開始5分すぎに1分31秒930を記録してリーダーボードのトップに立つと、続く周回でも1分31秒531とファステストを更新する。
2回目のアタックが始まるとビニャーレスが残り約3分で1分31秒359とファステストを更新してトップに浮上。さらに続く周回で1分31秒312のベストラップを記録し、昨年9月のアラゴンGP以来となる今シーズン初ポールポジションを獲得した。
2番手にチェッカー直前に1分31秒380を記録したアレックス・リンス(スズキ)が続いた。リンスはラストアタックのセクター2でファステストを更新していたが、セクター3、セクター4で更新できず、2番手となったが、MotoGPクラスでは初となるフロントロウを獲得した。
3番手に1分31秒392でアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)。ドヴィツィオーゾは開始5分前にリーダーボードのトップに浮上したが、その後、ペトルッチに逆転され、残り24秒で3番手に浮上した。
ペトルッチはラストアタックで1分31秒414と自己ベストを更新したものの4番手。序盤に転倒したマルケスは、マシンを乗り換えて2回目のアタックで1分31秒442を記録して5番手となった。
6番手に1分31秒577でポル・エスパルガロ(KTM)が続いた。6番グリッドはKTMのベストグリッドタイ。イアンノーネが1分31秒629で7番手、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)が1分31秒630で8番手に続き、上位8台の中に6メーカーのマシンが並んだ。
ラストレースのダニ・ペドロサ(ホンダ)は1分32秒140で9番手。ジャック・ミラー(ドゥカティ)は2回目のアタックラップ中に1コーナーで転倒、1分32秒145で10番手となった。
ヨハン・ザルコ(ヤマハ)はラストアタック中に10コーナーで転倒を喫し、1分32秒179で11番手。ワイルドカード参戦のミケーレ・ピロ(ドゥカティ)は1分32秒310で12番手。ここまでがQ2のタイム順でグリッドを決定。
以下、Q1のタイム順にホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)が1分31秒900で13番手、中上貴晶(ホンダ)はドライになって調子が上がり、フリー走行4回目では9番手、Q1では上位を争ったが、1分31秒928でセッション4番手、ルーキートップの14番手から決勝に臨む。
フランコ・モルビデリ(ホンダ)が1分32秒385で15番手に続き、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)は午前中のフリー走行3回目に4コーナーで転倒。Q1でも1分32秒452でセッション6番手に止まり、16番手からのスタートとなる。
以下、トーマス・ルティ(ホンダ)が1分32秒545で17番手、カレル・アブラハム(ドゥカティ)が1分32秒547で18番手に、アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)が1分32秒568で19番手。
カル・クラッチロー(ホンダ)の代役として参戦するステファン・ブラドル(ホンダ)は1分32秒708で20番手。以下、21番手に1分32秒749でハフィス・シャーリン(ヤマハ)、22番手に1分33秒011でブラッドリー・スミス(KTM)、23番手に1分34秒427でジョルディ・トーレス(ドゥカティ)、24番手に1分35秒171でスコット・レディング(アプリリア)の順で続いた。
チャビエル・シメオン(ドゥカティ)は初日の転倒で脳震盪を起こし、ドクターストップで今レースを欠場することになった。
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