【広島】FA権行使 西川龍馬流出危機のチームでV奪回への欠かせない「ピース」とは
勝負強い打撃が光る坂倉(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
今季セ・リーグ2位でシーズンを終えた広島が主力の流出危機を迎えている。
国内FA権の行使を表明した西川龍馬外野手は獲得を狙うオリックスと相思相愛が伝えられている。本人はパ・リーグの野球を経験してみたいと話しており、地元・大阪の縁もある。
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一方、チームとしては今季リーグ2位の打率をマークした安打製造機、西川を欠いた形で来季はV奪回を目指すことになりそうだ。
今季は新任の新井貴浩監督の下、前年度5位から2位に躍進。新井監督の柔軟な選手起用も話題を呼んだ。
一方、近年のチーム課題に上がるのは、長打力、得点力不足にもある。チーム本塁打はリーグ4位の「96」、得点はリーグ5位の「493」に終わった。長打力、得点力がV奪回には欠かせないピースとされる。
そんな中、チームは助っ人外国人の刷新を決めた。球団は11月17日にライアン・マクブルーム内野手とマット・デビッドソン内野手の2人の退団を発表。かわって新外国人選手として、マット・レイノルズ内野手(32=レッズ傘下3A)、ジェイク・シャイナー内野手(28=マリナーズ傘下3A)の2人の獲得を発表した。
ともに右打ちでレイノルズは内野をすべてこなせるユーティリティプレーヤーぶりも魅力。シャイナーは今季3Aで30本塁打をマークと待望の長打力を埋める存在になれるかが注目となりそうだ。
一方で外国人野手に関しては、日本球界への適応力が求められるとあって、すぐに結果を残せるかは未知数となる。
その点では西川を欠きそうな情勢の中、より一層、日本人野手の奮起も求められそうだ。今季プロ2年目で初の2桁本塁打をマーク、巨人キラーぶりでも名をはせた右の大砲候補、末包昇大、「打てる捕手」として日本人選手内で本塁打、打点ともにチームトップの成績を残した坂倉将吾、戻ってきたベテラン、シーズン終盤は4番も務めた堂林翔太などとにかくナインが力を合わせて得点力をあげることが、目指すペナント制覇には欠かせないものとなる。
CSファイナルまで進出、「逆転のカープ」など粘り強い戦いぶりもファンを喜ばせた。新井監督がどうチームを動かしていくかも引き続き、注目となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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