中田翔も決まり、残るは…。FA戦線最後の大物 山川穂高の去就が「長引く理由」とは
2023年12月4日(月)11時10分 ココカラネクスト

球界を代表するスラッガーの一人だ(C)CoCoKARAnext
週末に巨人を自由契約となった中田翔内野手の中日入りというビッグニュースがかけめぐった野球界。師走に入り、残るFA戦線の大物といえば西武・山川穂高内野手にある。
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国内FA権を取得した山川は今季自身の不祥事のため、5月にファーム落ちするとそのまま一軍に上がることなくシーズンを終了。西武からは無期限の公式戦出場停止処分を科されている。
一方、右の大砲を補強ポイントとするソフトバンクが獲得を狙っているともされるが、ここまで目立った動きは伝わってこない。
ソフトバンクの球団フロントは不起訴になったとはいえ女性問題を起こした山川に関して、徹底調査を明言しており、いざ獲得したものの、その後、また新たな問題が浮上するとなれば球団が受けるダメージも大きい。より慎重に調査を進めていると見られる。
またネックとなっている背景にはファンからの拒否反応も影響していそうだ。2020年以来、優勝から遠ざかり、オリックスの独走を許している常勝軍団の戦いぶりをめぐってはホークスファンのフラストレーションも相当にたまっている。
一方で4軍制も敷きながら、一軍レベルで若手野手が定着できておらず「育成のソフトバンク」の看板も近年は寂しいものとなっている。生え抜き若手をしっかり育てて欲しいという声も根強く、他球団の主力選手をFAで獲得して補強するという手法、さらに山川が起こした不祥事の影響もあいまって、山川獲得には未だ逆風が吹いているのが実情だ。
古巣の西武でもすでに大砲候補の調査に動くなど、「山川抜き」のチーム編成は着々と進んでいる。
過去3度の本塁打王に輝くなど長打力は球界屈指ともされる山川の去就決着はいつになるのか。今後も水面下の動きも含め、注目を集め続けそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]