「ドライタイヤなら勝てたかも」とベッテル。フェラーリF1、悩ましい判断迫られたと認める
フェラーリF1のセバスチャン・ベッテルは、2020年第14戦トルコGPを3位でフィニッシュし、今シーズン初めて表彰台に登壇した。彼は後に、タイヤ戦略でリスクを取って優勝を目指したかったと示唆しており、チームもそれが選択肢にあったのは確かだと認めている。
イスタンブール・パークは、日曜朝に雨が降ったことでウエットコンディションでレースがスタートしたが、終盤はレーシングラインは乾き始めていた。ベッテルはインターミディエイトタイヤからスリックタイヤに交換するプランについて考えていたというが、結局、フェラーリはインターミディエイトで走り続けることを選んだ。ドライタイヤに交換した者はひとりもおらず、ベッテルは、賭けに出ていたら優勝していた可能性もあると、レース後にコメントしている。
賭けに出なかったことについて、フェラーリのスポーティングディレクターを務めるローレン・メキースは「このことで我々はこれからの数日間、少々寝つきが悪くなることは確かだ」と認めた。
「あのようなレースでは数多くの難しい判断を下さなければならない。そうして最終的に、他のチームよりも判断ミスが少なくなることを目指していくのだ」
「難しい判断に迫られた。ふたりとも(1回目は)早めにピットインさせた。異なる周だったが、いずれも他のドライバーたちより早い段階で行ったと思う」
「ほとんどの面でそれは報われた。だが、スリックに交換するという特定のケースにおいては、そうなるとは言い切れない」
「セブにドライタイヤを履かせてレースを再現し、どうなるか見てみたいものだ。しかし結局のところ、レースではその時点でベストのことをやるしかない。そしてあの時の我々は、あれが好結果を出すのに最善のやり方だと思った」
「レースの結果は、ほんの小さな要素によって左右される。終盤に雨がぽつぽつ降り始めていたら、全く異なる様相になっただろう」
「実際に、あの時、雨のリスクがあった。それを考慮しての決断だった。2台とも新しいインターミディエイトに替えた後、終盤スリックには替えないという決断だ。最後の数周に、かなり厳しいコンディションになる可能性があったのだ」
「そういうわけで、全体としてこういう選択になり、シャルル(・ルクレール)も同じ戦略で走り、良い仕事をしてポイントを獲得した」
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