F1ブラジルGP:技術規則違反が見つかったハミルトン車のDRS。原因は「2本のネジの緩み」
メルセデスは、2021年F1第19戦ブラジルGPでルイス・ハミルトン車のDRSが検査に通らなかったのは、リヤウイングの2本のネジが緩んでいたためであることを明らかにした。
F1の技術委員ジョー・バウアーによる予選後の車検では、DRSのオープン時に上下2枚のリヤウイング翼端板の隙間が、ある時点で最大規定幅の85mmを超えることが指摘された。その後バウアーに違反を知らされたスチュワードは、ハミルトンの予選結果を失格とする決断を下した。
メルセデスは当初、認識の相違を理解するのに当惑していたが、チームはFIAからリヤウイングを返却された後に、不具合について独自の調査を行った。
「我々はリヤウイングを返却された」とチーム代表のトト・ウォルフは説明した。
「我々が考えていたように、それは破損していた。予選で破損したのだ。右端が85mmの隙間のテストに通らなかった。左側と中央はテストに通ったが、右側はわずか1mmでだめだった。だが問題ではない」
「我々は検査を行うことや、そのパーツが壊れていたことを議論することも許されなかった。そして結果として、予選では2本のネジが完全に締まっていなかったことが分かった。それにより右側が規定から外れてしまったのだ」
「おそらくそれはラップタイムにも悪影響を及ぼしただろうが、それが現実だ。この件はスチュワードに報告された。こうした件の対処の仕方は、パルクフェルメ下で破損箇所の修理ができた過去には大きく違っていた」
ごくわずかな誤差による過失でハミルトンをしっかくんするというスチュワードの判断にメルセデスは憤慨したが、ウォルフはこの件を終わらせて次に進むことを強く望んだ。
「これは終わったレースだ。我々は明らかに状況を好転させることができたのだ。ルイスがスプリント予選レースでさらにポイントを獲得できていたらよかったと思う」
「だがそれは過去のことだ。今ではある意味ルールはリセットされていると思う。我々は今のグランプリと今後のグランプリのために最善を尽くすつもりだ」
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