タイヤ管理とペレスの猛追。アルピーヌF1、アロンソの3位獲得に向け終盤は「緊迫していた」と振り返る
アルピーヌF1チームのエグゼクティブディレクターを務めるマルチン・ブコウスキーは、チームはF1第20戦カタールGPの“緊迫した”最後の数周に耐えていたと述べている。チームはタイヤが磨耗するなかでフェルナンド・アロンソの3位フィニッシュを案じていた。
カタールGPの終盤では、左フロントタイヤの不具合がバルテリ・ボッタス(メルセデス)、ランド・ノリス(マクラーレン)、およびウイリアムズのふたりのドライバーに影響を及ぼしていたことが目を引いた。連続してパンクが発生した際は、ロサイル・インターナショナル・サーキットの衝撃の大きい縁石が、1ストップ戦略を採ってスティントを延ばしていたドライバーたちのピレリタイヤにダメージを与えたのだと考えられていた。
アルピーヌのドライバーたちも1ストップ戦略を選んでおり、その戦略が機能し、アロンソとチームメイトのエステバン・オコンはレース終盤にそれぞれ3番手と5番手を走行していた。
最終ラップが近づくにつれ、レッドブルのセルジオ・ペレスがアロンソを捕らえようと全力を尽くしており、アルピーヌのピットウォールでは緊張が高まっていた。しかし幸いなことに、アルピーヌは土壇場のドラマを免れることができた。
「最後の周回までタイヤをもたせるように、誰もが懸命な作業をしており、緊迫していた」とブコウスキーは語った。
「もしピットストップを行っていたら、何も得られないだろうと分かっていた。かなり早い段階からタイヤのマネージメントを行っていたが、縁石を避けることも重要だと理解していたので、そうするようドライバーたちに指示した」
「最終ラップでメカニックたち全員が飛び出していくのを見たが、私としては『まだだめだ、まだいくつかコーナーが残っているんだ』という感じだった。正直なところ、その数コーナーに、我々が切り抜けられるかどうかがかかっていた」
ブコウスキーは、レースの最終局面ではタイヤの不具合に関連するかもしれない安全上の懸念よりも、夏の第11戦ハンガリーGP以来となる素晴らしい結果をチームが失うことを恐れていたと主張した。
「安全上の懸念は何もなかった。フロントタイヤをパンクさせたら、フロントエンドのコントロールを失ってスライドする。だがリヤタイヤは多少異なる。なぜならリヤタイヤを失うと、スピンしてコースオフするかもしれないのだ」
「我々は誰もリスクにさらしていないと確信していたが、明らかにレースとポイントをリスクにさらしていた」
カタールGPの『ドライバー・オブ・ザ・デイ』に選ばれたアロンソは、実際のところ必要であれば最後にペースを上げる余裕があったと考えていた。
「分からないが、僕たちにとってそれほど悪かったとは思わない」と2014年のハンガリー以来初めて表彰台に復帰したアロンソは語った。
「僕たちのマシンはタイヤには優しいようだ。先週末のブラジルでも1ストップ戦略を行ったが、もう少しプッシュを続ける余裕があったかもしれない。なんとも言えないけれどね」
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