G大阪、チケット電子化へ実証実験 ウェアラブルデバイスで飲食やグッズ購入、アクティビティも
サッカーキング2018年11月26日(月)19時43分
デバイスをかざしてスタジアムに入場
2018年11月24日(土)、パナソニックスタジアム吹田で、チケッティングの電子化によるスタジアム・アリーナの体験価値向上の取り組みの、スタジアムサービスプラットフォーム実証実験が行われた。
今回の実証実験はパナソニック(株)と、ぴあ(株)がチケッティングを電子化することで、スポーツやエンターテインメントなどで幅広いサービス提供できるように、来場者がスタジアム・アリーナで受けることができる『スタジアムサービス』提案を実現させるための実験となり、大日本印刷(株)、三井住友カード(株)も共同参加、(株)ガンバ大阪の協力のもと実現した。
24日は、明治安田生命J1リーグ第33節、ガンバ大阪対V・ファーレン長崎が開催され、2万7806人の来場者が集まった。14時キックオフの試合に先駆け、10時から紙チケットを持っている来場者にリストバンド型ウェアラブル型電子チケットを配布。
このリストバンドはプリペイド機能を持ったカードが収納されており、来場者はスマートフォンなどを使ってチャージも可能。入退場だけではなく、スタジアム内ではリストバンドをかざすだけで、飲食やグッズもキャッシュレスで購入できる仕組みだ。
興味津々な様子で集まってくるファン・サポーターも見られる中、紙チケットとの交換もスムーズに進み、リストバンドを装着すると、さっそくスマホなどでチャージをしたり、使い方の説明を聞いたりと、足取りも軽く入場ゲートに向かっていく様子が見られた。入場の際も足が止まることはなく、従来の年間パスやQRチケットを持った来場者とともに「ピッ」という入場可能音が鳴り響いた。
2008年から電子化を進めてきたG大阪だが「来場される約半数の方々が紙チケットを購入されています。そのため事前にしっかりと告知を行いました」と山崎美枝顧客創造部部長は言う。しっかりとしたアナウンスもあり「ホーム側は紙チケットでの入場は1名もおりませんでした」と言葉を続ける。
これまでの入場では、運営スタッフが目視にてチケット券面の確認、一時退場の際には再入場スタンプによる管理をしていたが、電子チケットによるスタジアムサービスの導入で、混雑の緩和やトラブル防止につながっていた。
また、通常ではスタジアム内のグッズ販売、飲食店舗でのキャッシュレス利用は10~20%程度(取り扱い件数ベース)に留まっていたが、この日はキャッシュレスで利用する来場者も多く、グッズなどの補充に大忙しなスタッフの様子も見られていた。
場外でも、ウェアラブル型電子チケットを利用したスタジアムアクティビティが行われ、その場でリアルチャージができるATMカーなども登場。決済をウェアラブル型電子チケットなどで行う400個限定の次世代カプセルマシーンは、11時半ごろには完売という盛況ぶりを見せたほか、キーホルダー作成と記念の写真がダウンロードできるマーケティングフォトブースでも「記念に撮影したい!」と女性や子どもたちにも人気だった。
アクティビティの中でも特に人気を集めたのが『タッチでクーポン』と『スコア予想&ベストサポーター賞』。設置されたタフパット(電子チケットを読み取る端末)にタッチするだけで自動的に予想&抽選参加ができるサービスで、キックオフギリギリまで、多くの来場者が参加した。試合結果も2-1でG大阪が勝利したため、試合後には三浦弦太選手がベストサポーター賞を抽選。試合終了までスタジアムでの時間を楽しめる空間づくりとなっていた。
今回の実証実験では、入退場やアクティビティ、飲食やグッズの購入において大きな混乱はなく、スムーズで快適なスタジアム体験の提供がなされていた。
パナソニック執⾏役員の井戸正弘氏は「スタジアムプラットフォームは、パナソニックの一つの核としていきたい」と語り「従来の紙チケットによるスタジアムで試合を見ることに加え、①来場者履歴、②キャッシュレスサービス、③アクティビティといったサービスを向上させ、より質の高いスタジアム運営を行っていきたいと考えています。今回使用したタフパットという端末はフレキシブルなタイプのため、どのスタジアムでも使うことができます。2020年の実用化を目指し、なおかつJリーグ全クラブでの導入もできたらと考えています」と今後への意欲を見せている。
日本国内では2019年のラグビーワールドカップから、2020年の東京オリンピック・パラリンピック、2021年の関西ワールドマスターズゲームズ2021まで、世界規模の大型スポーツイベントが続く。
「新しいITツールを駆使しながら、お客様に満足度を増やし、スタジアムに来ることによっていろいろな楽しみ方ができるようにスポーツの魅力度を上げていきたいと考えています。そして、入場者が増えることにより、増えたスタジアムの利益を、またスポーツに再投資していくことで、さらなるスポーツの発展やスタジアムの価値向上を目指しています」(井戸執⾏役員)
スタジアムサービスの向上が、日本サッカーやスポーツに発展につながりながら、より楽しめるスタジアムへと進化していくことを予感させる実証実験だった。
今回の実証実験はパナソニック(株)と、ぴあ(株)がチケッティングを電子化することで、スポーツやエンターテインメントなどで幅広いサービス提供できるように、来場者がスタジアム・アリーナで受けることができる『スタジアムサービス』提案を実現させるための実験となり、大日本印刷(株)、三井住友カード(株)も共同参加、(株)ガンバ大阪の協力のもと実現した。
24日は、明治安田生命J1リーグ第33節、ガンバ大阪対V・ファーレン長崎が開催され、2万7806人の来場者が集まった。14時キックオフの試合に先駆け、10時から紙チケットを持っている来場者にリストバンド型ウェアラブル型電子チケットを配布。
このリストバンドはプリペイド機能を持ったカードが収納されており、来場者はスマートフォンなどを使ってチャージも可能。入退場だけではなく、スタジアム内ではリストバンドをかざすだけで、飲食やグッズもキャッシュレスで購入できる仕組みだ。
興味津々な様子で集まってくるファン・サポーターも見られる中、紙チケットとの交換もスムーズに進み、リストバンドを装着すると、さっそくスマホなどでチャージをしたり、使い方の説明を聞いたりと、足取りも軽く入場ゲートに向かっていく様子が見られた。入場の際も足が止まることはなく、従来の年間パスやQRチケットを持った来場者とともに「ピッ」という入場可能音が鳴り響いた。
2008年から電子化を進めてきたG大阪だが「来場される約半数の方々が紙チケットを購入されています。そのため事前にしっかりと告知を行いました」と山崎美枝顧客創造部部長は言う。しっかりとしたアナウンスもあり「ホーム側は紙チケットでの入場は1名もおりませんでした」と言葉を続ける。
これまでの入場では、運営スタッフが目視にてチケット券面の確認、一時退場の際には再入場スタンプによる管理をしていたが、電子チケットによるスタジアムサービスの導入で、混雑の緩和やトラブル防止につながっていた。
また、通常ではスタジアム内のグッズ販売、飲食店舗でのキャッシュレス利用は10~20%程度(取り扱い件数ベース)に留まっていたが、この日はキャッシュレスで利用する来場者も多く、グッズなどの補充に大忙しなスタッフの様子も見られていた。
場外でも、ウェアラブル型電子チケットを利用したスタジアムアクティビティが行われ、その場でリアルチャージができるATMカーなども登場。決済をウェアラブル型電子チケットなどで行う400個限定の次世代カプセルマシーンは、11時半ごろには完売という盛況ぶりを見せたほか、キーホルダー作成と記念の写真がダウンロードできるマーケティングフォトブースでも「記念に撮影したい!」と女性や子どもたちにも人気だった。
アクティビティの中でも特に人気を集めたのが『タッチでクーポン』と『スコア予想&ベストサポーター賞』。設置されたタフパット(電子チケットを読み取る端末)にタッチするだけで自動的に予想&抽選参加ができるサービスで、キックオフギリギリまで、多くの来場者が参加した。試合結果も2-1でG大阪が勝利したため、試合後には三浦弦太選手がベストサポーター賞を抽選。試合終了までスタジアムでの時間を楽しめる空間づくりとなっていた。
今回の実証実験では、入退場やアクティビティ、飲食やグッズの購入において大きな混乱はなく、スムーズで快適なスタジアム体験の提供がなされていた。
パナソニック執⾏役員の井戸正弘氏は「スタジアムプラットフォームは、パナソニックの一つの核としていきたい」と語り「従来の紙チケットによるスタジアムで試合を見ることに加え、①来場者履歴、②キャッシュレスサービス、③アクティビティといったサービスを向上させ、より質の高いスタジアム運営を行っていきたいと考えています。今回使用したタフパットという端末はフレキシブルなタイプのため、どのスタジアムでも使うことができます。2020年の実用化を目指し、なおかつJリーグ全クラブでの導入もできたらと考えています」と今後への意欲を見せている。
日本国内では2019年のラグビーワールドカップから、2020年の東京オリンピック・パラリンピック、2021年の関西ワールドマスターズゲームズ2021まで、世界規模の大型スポーツイベントが続く。
「新しいITツールを駆使しながら、お客様に満足度を増やし、スタジアムに来ることによっていろいろな楽しみ方ができるようにスポーツの魅力度を上げていきたいと考えています。そして、入場者が増えることにより、増えたスタジアムの利益を、またスポーツに再投資していくことで、さらなるスポーツの発展やスタジアムの価値向上を目指しています」(井戸執⾏役員)
スタジアムサービスの向上が、日本サッカーやスポーツに発展につながりながら、より楽しめるスタジアムへと進化していくことを予感させる実証実験だった。
(C) SOCCERKING All rights reserved.
「電子化」をもっと詳しく
「電子化」のニュース
-
TOPPANエッジ、郵便物の電子化に対する受け取り手の意向調査を実施4月23日13時46分
-
埼玉県、差押業務の一部を電子化‐NTTデータのシステム活用4月15日13時46分
-
クラウドサイン(R)︎が岩手県奥州市と和歌山県橋本市の“地方議会会議録の電子化”をサポート4月12日17時16分
-
ビル管理者向け無料ウェブサービス「エレモリ」に新機能を追加4月1日13時16分
-
ユミックス、Connected Baseを導入し製造業の業務で発生する書類電子化に向けた自動化を全社的に開始3月29日18時46分
-
長野県松本市に「e街プラットフォーム(R)」を提供 子育て支援を目的に発行される「松本市子育て支援クーポン」を電子化3月29日15時46分
-
藤田金屬株式会社が、紙帳票の電子化とWeb配信で投資額回収を上回る年間約1,700万円のコスト削減3月29日12時46分
-
教育機関での通学証明書の申請&承認を電子化する新サービス「駅すぱあと 通学定期Web」をリリース3月26日13時46分
-
クラウドサイン(R)️、契約の電子化推進の取り組みを表彰する第3回『CloudSign Re:Change Award』を発表3月18日12時46分
-
日本貿易プラットフォーム「TradeWaltz」と港湾電子化プラットフォーム「Cyber Port」のシステム間連携を開始3月14日11時47分