日ハム・清宮 年俸大幅アップも「レギュラー確約」とはいかない「理由」
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日本ハムの清宮幸太郎内野手(23)が2日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉を行い、1700万円からの大幅アップでサインした。
今季は129試合に出場、打率・219、18本塁打、55打点とキャリアハイの成績を残し、「今までに感じたことのない経験だったり、世界を見ることができた」と充実感を漂わせた。
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「同世代」の活躍にも刺激を受けた。この日の明け方に行われたW杯の熱戦は寮の自室で日本代表ユニホームを着込んで「本気」のテレビ観戦。奇跡の瞬間を見届け「本当にブラボーです」と興奮冷めやらない様子を見せた。
日本を代表するストライカーに強く刺激を受けたという。ここまで2ゴールを決め、多くの人々に鮮烈な印象を残した堂安律について「堂安選手は元々僕と同じ背番号21。親近感がある。強気な発言で有言実行するところが格好いい」とほれ込んだ。
さらに勢いのある堂安に触発されたのか「来季はボス(新庄監督)を胴上げする。僕が日本ハムを背負って立つ」とぶち上げた清宮。来季の抱負を聞かれると「誰よりもホームランを打つ。ボスが優勝を思い描いているのなら、僕が胴上げさせる。FAの近藤さんがもし抜けたとしても、僕がいる。それくらいの気持ちでやります」とまだ去就が定まっていない近藤の離脱を「フライング予告」するほど、気合の入った様子を見せた。
一方、清宮をめぐってはこんな声もある。
「今季は本塁打こそ目立ったが、安定した打撃成績、守備など定位置獲りに向け、まだまだハードルは残されている。今季は新庄監督もトライアウトとして多少のことには目をつぶって出場機会を与えられていたが、監督2年目はシビアな目を向けられるのではないか」(球界関係者)
新庄監督からはシーズン終盤にも「打率・220以下の選手はレギュラーは厳しい」とハッパをかけられたこともある。今季の清宮の打率は・219と1厘届かず。「監督胴上げ」の前にやるべき課題も多いようだ。
守備の面はもっと深刻だ。パ・リーグの一塁手部門で規定以上に達したのはソフトバンクの中村晃と清宮の2人。中村の失策が「3」に対し、清宮はトリプルスコアとなる「9」を献上している。
「一時期よりは良くなったが、守備に関して全般的に動きが硬い。何でもない飛球を落球するボーンヘッドもあったりと、まずは確実性が求められています」(放送関係者)
高校通算本塁打1位の実績をひっさげ、鳴り物入りでドラフト1位入団した清宮も来季でプロ6年目を迎える。新球場元年となる来季はいよいよ和製大砲の本格覚醒が待たれる。堂安ばりの「ビッグマウス」を有言実行できるか、注目のシーズンとなりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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