WRC最終戦モンツァ:トヨタのオジエが首位発進。勝田貴元は試練のスタートに
WRC世界ラリー選手権第7戦モンツァが12月3日、イタリア北部のモンツァ・サーキットで開幕した。初日はシェイクダウンに続き、サーキット内に設定されたSS1が行われ、セバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)がトップタイムをマーク。ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)とオット・タナク(ヒュンダイi20クーペWRC)のヒュンダイ勢が総合2、3番手につけている。
前日に降り積もった雪がコースサイドに残る状態で迎えた2020年シーズンのファイナルラウンド、モンツァ。シェイクダウン時に出ていた霧は晴れたものの、気温はわずか3度、路面はウエットと滑りやすいコンディションでのラリーとなった。
競技初日の走行は全長4.33kmのSS1のみで、そこでトップタイムを叩き出したのはランキング2番手につけているオジエだった。3分31秒5、このタイムから0.5秒遅れて総合2番手につけたのは選手権3番手のヌービル。
さらにランキング4番手のタナク、そして選手権リーダーのエルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC)がミスを出しながらもこの位置に続き、ランキング上位4名が初日のトップ4を占める結果となっている。
14点差をひっくり返し、自身7度目の王者を掴もうとしているオジエの考えはシンプルだ。
「(ふたたびタイトルを獲るためには)勝たなければならないので、持てる力のすべてを出し切る必要がある」とWRC.comに語ったオジエ。
「引き続きコンディションが大きく影響してくる。少しでも良い状態で走らなければならない」
3台目のトヨタ・ヤリスWRCをドライブするカッレ・ロバンペラがトップから3秒差の総合5番手につけ、6番手以下はエサペッカ・ラッピ(フォード・フィエスタWRC)、前戦ウイナーのダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)、ガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC)、テーム・スニネン(ヒュンダイi20クーペWRC)と続いている。
日本人WRCレギュラードライバーを目指し、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムに参加している勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC)は、コースオフから復帰しようとした際に濡れた芝に足を取られウォールにヒット。このアクシデントでブレーキディスクを破損したことで、デイリタイアとなった。
ラリー2日目はふたたびモンツァ・サーキット内での戦いとなり、全長13.43kmのスコーピオンと、全長16.22kmのチントゥラートを各2回、最後に全長10.31kmのPゼロ・グランプリ1を走行する予定。計5本のステージ合計距離は69.91kmだ。
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