『ランボルギーニ・ウラカン』に、全地形対応型全輪駆動スーパースポーツ“ステラート”誕生
2023年で生産を終える計画の『ランボルギーニ・ウラカン』に、未舗装の路面やダートトラック上においてもドライブする楽しさを最大限に実感できる、全地形対応型全輪駆動の派生モデル“ステラート”が登場。ミッドシップに5.2リッターの自然吸気V10を搭載した全天候型スーパースポーツは、2023年2月より総生産台数1499台限定での製造販売が予定されている。
2022年で開催20周年を迎えたアメリカ大陸で最大級の規模を誇るアートフェア『アート・バーゼル・マイアミ・ビーチ』の会場でお披露目されたこの型破りなモデルは、彼の地でも人気を集める“リフトアップ”の手法が取り入れられた。
そのグランドクリアランスはウラカンの“EVO”対比で44mmも高められ、サスペンションは豊富な有効ストロークを確保。さらにフロントで30mm、リヤでも34mmのトレッド拡幅も施される。
さらには樹脂パーツによるクラッディングパネルが施されたボディプロテクションに加えて、強化されたシルやリアディフューザーなど、すべてのパーツがエクステリアの力強さを際立たせる。またリヤフードにはクラシック・スタイルのエアスクープも追加され、吸気量の確保と抜かりない防塵対策が採られた。
最高出力610PS、最大トルク560Nmを誇る5.2リッターV10に7速のデュアルクラッチを組み合わせ、機械式リヤデフと電子制御の全輪駆動を採用。0-100km/加速で3.4秒、最高速度は260km/hの性能を維持しつつ、未舗装路や砂地の路面でも最適なパフォーマンスを発揮するべく微調整を実施した。
■デジタル傾斜計やコンパス、地理座標とステアリング角の各測定器を初装備
最新のLDVI(ランボルギーニ・ディナミカ・ヴェイコロ・インテグラータ)では“STRADA”と“SPORT”の各モードで専用のキャリブレーションが施された上で、同車では初となる“RALLY”モードを実装することで、ローグリップ状態でのパフォーマンスも確保されている。
その性能を受け止めるブレーキには、前6ピストン、後4ピストンのアルミ製モノブロックキャリパーを備え、放熱性の高いクロスドリル加工カーボンセラミック製ディスクのサイズは、前後とも直径380mm(38mm厚)/356mm(32mm厚)と必要充分なパフォーマンスが備わる。
さらにフロント235/40R19、リヤ285/40R19のブリヂストン製専用開発タイヤ『デューラーAT002』は、パンクした際にも空気圧ゼロで走行可能なランフラットが採用され、特注された専用設計パターンと最先端コンパウンドにより、グラベルでもターマックでも完璧なグリップを発揮。ランボルギーニに相応しい優れたハンドリングと高速走行性能が維持されたという。
一方のインテリアでも、タッチスクリーンには新しいグラフィックとオフロード走行に特化した機能が追加され、メーターにはピッチロールインジケーター付きのデジタル傾斜計とコンパス、地理座標とステアリング角の各測定器が初装備された。
そのほかAmazon Alexa(アレクサ)と統合されたコネクテッド機能や、専用アプリを使用した遠隔操作やテレメトリー機能なども実装し、ランボルギーニおなじみのパーソナライゼーション“Ad Personam”ではエクステリアで350色、インテリアのレザーやアルカンターラを60色以上の中からコーディネート可能となっている。
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