F1第16戦サクヒールGP予選トップ10ドライバーコメント(2)
2020年F1第16戦サクヒールGP予選でポールポジション〜5番手に入ったドライバーたちが土曜日を振り返った。
■BWTレーシングポイントF1チーム
セルジオ・ペレス 予選=5番手
今日の予選に満足している。強力な結果を出せた。シャルル(・ルクレール)が素晴らしいラップを走ったから、4番手が可能だったとは思わない。あれに匹敵する走りをするのは難しかっただろうね。
通常バージョンとは全く違う、このチャレンジングなトラックに合うような、完璧なマシンセッティングを探り出すのは簡単ではなかった。でも予選でリズムを掴むことができたのは、とてもポジティブなことだったと思う。
Q1でソフトタイヤを1セットだけ使い、Q3に向けて2セットを残しておくという良い選択ができた。そのおかげで5番グリッドをつかむことができたんだ。
ここはオーバーテイクが難しいかもしれない。それは明日分かることだが、予選でさえもタイヤのデグラデーションの影響が大きかったので、戦略が非常に重要になる。鍵となるのは第1スティントでソフトタイヤを長持ちさせることで、そうすれば戦略を通してチャンスを得ることができるだろう。
僕らにならうまくやれると思っているし、レースは僕らに有利な展開になる可能性がある。とはいえ最後の1周まで集中してすべてをうまくまとめ上げていく必要がある。確実に大量のポイントを獲得することを目指す。
■スクーデリア・フェラーリ
シャルル・ルクレール 予選=4番手
4番手には大満足だ。Q3セッション序盤に(1回だけ)アタックした。終盤まで待つこともできたが、トラフィックのリスクがあったし、自分のなかでやりたいことがはっきり決まっていたので、セッション初めにすぐに出ていくことにした。そしてうまく1周をまとめて、いいタイムを出すことができたんだ。
新品タイヤが残っていなかったから、すぐにマシンから降りた。いずれにしても自分が出したタイムを更新できる可能性は現実的にはないと分かっていた。
レースに関しては、未知の領域だと言わざるを得ない。(トラブルで)FP2の走行時間のほとんどを失ってしまい、レースシミュレーションをしていないんだ。それでも、今日いいペースで走れたから、明日の決勝でもそれを再現できることを願っている。
ここで僕らのマシンには3番目の速さはない。それでもこのグリッドポジションを最大限に生かして戦うつもりだ。
■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 予選=3番手
(ポールに)かなり近づいたけれど、十分ではなかった。でも今日の予選に満足していいと思う。いつだってさらに上を望むものだが、このタイプのトラックで3番手というのは上出来だ。
かなり僅差だった。これほど小さなタイム差で(ポールを)逃がすのは残念だ。短いラップだからタイトになることは分かっていたけれど、僕は自分のラップから最大の結果を出したと思う。
メルセデス2台は明日も速いだろう。ジョージはいいドライバーだから、勝つには2台と戦う必要がある。
僕らは彼らとは違うタイヤでスタートするので、それによってどういう展開になるのか興味深い。スタートが重要だ。以前にも言ったとおり、僕らには失うものはないから、明日は楽しんで走り、何ができるのかを見ていくのがいいだろう。楽しみだよ。
(走行後の会見で語り)最終的に0.1秒以内の差というのは悪くない。このコースで3番手というのは僕らにとっていい結果だよ。(3番手のドライバー用の)この椅子にもすっかり慣れた。シーズンが終わったら持って帰ろうかな。
■メルセデス-AMG・ペトロナスF1チーム
ジョージ・ラッセル 予選=2番手
バルテリ(・ボッタス)は長年予選でルイス(・ハミルトン)をプッシュしてきた。その彼のすぐ後ろの位置でQ3を終え、フロントロウを確保できたことをとてもうれしく思っている。
学ぶことがたくさんあるし、マシンが変わってドライビングの仕方が大きく違っているから、とてつもないハードワークが必要とされている。FP3では多くのことを試したけれど、全くうまくいかなかった。最後のプラクティスを終えた時点では、Q3に進出できるだけで喜べるような状態だった。それで予選前には少し緊張していた。でもなんとか力を発揮できて、1周ごとによくなっていった。
0.02秒差でポールポジションを逃したことに少しがっかりしている。でも先週の時点で「予選で2番手を獲得するよ」と言われたとしたら、とても信じられなかっただろうね。
明日、グリッド上で僕の前には誰もいない。ずいぶんと久しぶりの経験だ。すごく短いコースレイアウトだから、難しいレースになるだろう。でもミディアムタイヤでいい位置からスタートできる。全力を尽くして、自分に何ができるのか見てみるよ。
■メルセデス-AMG・ペトロナスF1チーム
バルテリ・ボッタス 予選=1番手
ポールポジションを獲得できたのは素晴らしいし、喜んでいるものの、僕にとって最高の予選だったわけではない。Q3での2回目のランはまずまずな出来だったけれど、ターン7と8でタイムのロスがあった。最後のランでは最初にコースに出ていったため、トウ(スリップストリーム)を使えず、結局タイムを更新することができなかった。最後はかなりの接戦になったので、ポールポジションに十分なタイムを出せたことをうれしく思っている。
ジョージが2番手に入り、チームがフロントロウを独占することができたのも素晴らしいことだ。彼がこれほどの好結果を上げたことに驚きはない。週末を通して改善し続けていたし、特に予選での進歩は目覚ましかった。
僕らは明日ミディアムタイヤでスタートする。それによって、戦略面で有利な立場に立てるはずだ。マックス(・フェルスタッペン)はソフトタイヤスタートだから、スタートの蹴り出しではアドバンテージがあるが、レース全体を考えると、僕らのスタートタイヤの方が有利だと思う。
このコースはとてもバンピーだけど、トウを使えば簡単に前のマシンについていける。それでも僕らは一番有利なポジションからスタートできる。楽しいレースになるといいね。
(走行後の会見で語り)新しいチームメイトを迎えて、いつもとは違う状況だけど、自分自身のパフォーマンスに集中し、他のことでエネルギーを無駄にしないようにして準備してきた。それをうまくやれたと思う。
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