巨人・吉川が「菊池涼つぶし」を目標に掲げる理由
(C)Getty Images
巨人・吉川尚輝尚輝内野手(27)が6日、東京・大手町の球団事務所で契約更改交渉に臨み、3300万円増の年俸7000万円でサインした。(年俸は推定)
今季は自己最多の132試合に出場し、チームトップの打率・277、7本塁打、31打点、自己最多16盗塁とキャリアハイの成績を残した。
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来季は岡本和真新主将を支える副将の役割も決まっている。
「和真を少しでもサポートできればなと思いますし。僕なりにやっていきたい。役職を監督に言っていただいたので、自覚と責任をより一層持ちたい」とキッパリ。ここまでは年間通してのパフォーマンスが課題だったが、プロ6年目にしてようやく厚い壁を越えた。
元々「身体能力の固まり」ともいわれる吉川。特に今季は「忍者守備」ともいわれる守備範囲の広さで度々チームを救ってきた。
そんな吉川の掲げた目標にも注目が集まっている。「チームの優勝、(打率)3割とゴールデン・グラブ賞を目指したい」と力強く言い切った。
そしてゴールデン・グラブの二塁手部門といえば10年連続受賞を果たしている広島・菊池涼介内野手(32)の存在が知られている。
一方、今季のGG賞には「異変」もささやかれた。全国の新聞、通信、放送各社に所属し5年以上プロ野球を担当している記者による選考で選ばれる同賞は各選手、目標としているもの。
セ・リーグ二塁手部門では114票を獲得した広島・菊池涼介内野手が受賞し、2位のヤクルト・山田哲人が87票、3位の巨人・吉川尚輝が71票という結果だった。
菊池にとってはセ・リーグ史上最長タイとなる10年連続受賞と偉業達成となる中、記録を見ると山田が守備率、併殺数は1位、吉川は刺殺数、補殺数、守備範囲の広さを示す指標であるUZRでそれぞれ1位となった。
この記録を受け、ネット上にはこんな声も飛び交った。「山田、吉川の一騎打ちと思ってたら菊池とは。守備成績考えたら納得できない」といった声も散見された。
当然こういったネット上の声が吉川の耳に届くことも想像に難くない。
これまではたぐいまれなる身体能力が評価されながら、「前に出ていくことが苦手」(球界関係者)ともいわれていたが、今回の発言でもあらゆる面で貪欲さが出てきたことはプラスだろう。かつては「忍者守備」といえば菊池涼の代名詞だったが、今や、吉川がその座を奪いつつある
チームにとって大事なV奪回と共に来季は吉川の個人記録にも注目したいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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