GK鈴木彩艶は奮闘も…インテルがパルマに3発勝利、テュラムは早くも2桁ゴール達成
サッカーキング2024年12月7日(土)4時24分
3点目を決めたテュラムは今季セリエA10点目をゲット [写真]=Getty Images
セリエA第15節が6日に行われ、インテルとパルマ・カルチョが対戦した。
今シーズン、インテルはセリエAで2連覇を掲げてシーズンをスタートさせた。前節のフィオレンティーナ戦は序盤の16分にエドアルド・ボーヴェが突如意識を失って倒れたことで、延期となっており、現時点では消化試合数が1つ少ない状況。ここまで8勝4分1敗の勝ち点「28」を積み上げて3位につけており、チャンピオンズリーグ(CL)を含めた公式戦全体で見ても、黒星を喫したのは9月22日開催のセリエA第5節ミラン戦(●1-2)のみ。現在は公式戦12試合を10勝2分で駆け抜けるなど好調をキープしており、自力で首位に浮上できる可能性を手にしている。
そんなインテルが今節ホームに迎えるのは、セリエA復帰1年目を過ごすパルマ・カルチョだ。前節は上位争いに身を置くラツィオとのホームゲームを3-1で制しており、2試合ぶりの白星を飾った。現時点での成績は3勝6分5敗の勝ち点「15」で11位。2戦連続の上位チーム撃破を狙い、インテルの本拠地『ジュゼッペ・メアッツァ』に乗り込む。
パルマ・カルチョの“守護神”であるGK鈴木彩艶が11試合連続でスターティングメンバーに名を連ねた一戦は、立ち上がりからインテルが敵陣でプレーする時間を増やす。6分にはペナルティエリア手前の位置から、ハカン・チャルハノールが迷いなくミドルシュートを狙ったが、アウト回転のかかった一撃はわずかに枠の外へ。8分にはボックス内でラウタロ・マルティネスがマンデラ・ケイタに倒され、主審は1度PKを宣告したものの、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)を経てファーストコンタクトの位置がボックス外と判定。フリーキックに変更されると、チャルハノールの放ったシュートはディフレクションの末にゴール左へ外れる。
パルマ・カルチョとしては苦しい入りとなったものの、11分には追い討ちをかけられる。バログ・ボトンドが負傷のためプレー続行不可能となり、急きょジョヴァンニ・レオーニを送り出す。早い時間帯に交代カードを切ることとなった。
なおも主導権を握るインテルは17分、ヘンリク・ムヒタリアンからのスルーパスでボックス右のスペースへ駆け上がったデンゼル・ダンフリースが、右足でフィニッシュまで持ち込むも、シュートはポストに嫌われる。直後にはダンフリースからのスルーパスで、ボックス右のスペースに侵入したマルクス・テュラムがマイナスへ折り返すと、遅れて入ってきたラウタロが右足を振り抜く。シュートはGK鈴木の手を超えてゴールに吸い込まれたが、スルーパスを引き出したテュラムのポジションがオフサイドと判定され、得点は認められない。
スコアレスで時計の針が進むと、依然としてインテルペースに変更はないものの、徐々にパルマ・カルチョの守備陣にも安定感が生まれ始める。このような状況で迎えた28分には、ピッチ中央でニコロ・バレッラからのパスをインターセプトしたサイモン・ゾームが一気に前進。インテルの3バックが構える手前のスペースまでボールを持ち運ぶと、左斜め前を走ったマッテオ・カンチェッリエーリを使う。カンチェッリエーリは左足で強烈なシュートを放ったが、GKヤン・ゾマーが立ちはだかった。
このまま前半終盤に突入すると、39分にはインテルが決定機を構築。敵陣左サイド高い位置でボールを引き出したフェデリコ・ディマルコが中央へ斜めのパスを差し込むと、バレッラのダイレクトでのフリックからムヒタリアンがボックス左へ侵入。マイナスへの折り返しをチャルハノールがダイレクトで叩いたが、強烈な一撃はGK鈴木に弾き出される。
だが、セカンドボールを回収したインテルはここから2次攻撃へ。バレッラが左サイドへ浮き球のボールを供給すると、待っていたディマルコは深い位置を取ったムヒタリアンとのワンツーでボックス内へ入り込む。自ら右足で狙い澄ました一撃を沈め、インテルが先手を取って前半を終えた。
後半に入ると立ち上がりの53分、インテルは自陣から攻撃を組み立てると、テュラムの落としを受けたムヒタリアンが背後のスペースへスルーパスを供給。抜け出したバレッラは、猛スピードで寄せてきたエマヌエレ・バレリを切り返しで冷静にかわすと、GK鈴木との駆け引きを制して右足で流し込む。1度はオフサイドと判定されたものの、VARを経てゴールが認められ、インテルが追加点を奪った。
勢いに乗るインテルは59分、ディマルコ、ムヒタリアンと繋いで、ペナルティエリア左の深い位置へ入り込んだアレッサンドロ・バストーニが左足でクロスボールを送ると、中央でフリーになったラウタロがヘディングシュートを狙うも、ここはGK鈴木がビッグセーブ。パルマ・カルチョはクリアボールを繋いでカウンターへ転じると、敵陣のスペースへ駆け上がったデニス・マンからのスルーパスで、カンチェッリエーリが右足フィニッシュまで持ち込むも、シュートは枠を捉えられない。
インテルは続く66分、右コーナーキックを獲得すると、チャルハノールのキックをニアサイドでヤン・ビセックが逸らし、最後はテュラムがダイレクトで押し込む。父のリリアン氏が活躍した古巣であり、自身が誕生した地でもある“故郷”のチームとのキャリア初対戦でゴールを記録したテュラムは、これで今季のセリエAでの得点数を「10」と2桁に乗せている。
3点ビハインドとなったパルマ・カルチョは、81分に右サイド高い位置でタジョン・ブキャナンからボールを奪うと、ここからショートカウンターを発動。中央へ持ち運んだエルナニ・アゼヴェド・ジュニオルが、ペナルティエリア手前からスルーパスを送ると、反応したマンには合わなかったものの、流れたボールがマッテオ・ダルミアンに当たってゴールイン。オウンゴールで1点を返した。
直後の84分には、ボックス内でホアキン・コレアからのスルーパスを引き出したラウタロが、切り返しの際に倒され、インテルがPKを獲得。だが、OFR(オンフィールドレビュー)を経てPKは取り消しとなり、パルマ・カルチョとしては難を逃れた。
試合はこのままタイムアップ。盤石の試合運びを見せたインテルが、セリエAで2連勝、公式戦では3連勝を飾り、無敗の公式戦試合数を「13」に伸ばした。一方、パルマはGK鈴木の好セーブもあったものの、2戦連続の“上位撃破”はならず。2試合ぶりの黒星を喫している。
この後、インテルは10日にCL・リーグフェーズ第6節のレヴァークーゼン戦、16日には次節のセリエAでのラツィオ戦と、アウェイ連戦が控えている。一方で、パルマ・カルチョは15日、次節のセリエAでヴェローナをホームに迎える予定だ。
【スコア】
インテル 3-1 パルマ・カルチョ
【得点者】
1-0 40分 フェデリコ・ディマルコ(インテル)
2-0 53分 ニコロ・バレッラ(インテル)
3-0 66分 マルクス・テュラム(インテル)
3-1 81分 マッテオ・ダルミアン(OG/パルマ・カルチョ)
今シーズン、インテルはセリエAで2連覇を掲げてシーズンをスタートさせた。前節のフィオレンティーナ戦は序盤の16分にエドアルド・ボーヴェが突如意識を失って倒れたことで、延期となっており、現時点では消化試合数が1つ少ない状況。ここまで8勝4分1敗の勝ち点「28」を積み上げて3位につけており、チャンピオンズリーグ(CL)を含めた公式戦全体で見ても、黒星を喫したのは9月22日開催のセリエA第5節ミラン戦(●1-2)のみ。現在は公式戦12試合を10勝2分で駆け抜けるなど好調をキープしており、自力で首位に浮上できる可能性を手にしている。
そんなインテルが今節ホームに迎えるのは、セリエA復帰1年目を過ごすパルマ・カルチョだ。前節は上位争いに身を置くラツィオとのホームゲームを3-1で制しており、2試合ぶりの白星を飾った。現時点での成績は3勝6分5敗の勝ち点「15」で11位。2戦連続の上位チーム撃破を狙い、インテルの本拠地『ジュゼッペ・メアッツァ』に乗り込む。
パルマ・カルチョの“守護神”であるGK鈴木彩艶が11試合連続でスターティングメンバーに名を連ねた一戦は、立ち上がりからインテルが敵陣でプレーする時間を増やす。6分にはペナルティエリア手前の位置から、ハカン・チャルハノールが迷いなくミドルシュートを狙ったが、アウト回転のかかった一撃はわずかに枠の外へ。8分にはボックス内でラウタロ・マルティネスがマンデラ・ケイタに倒され、主審は1度PKを宣告したものの、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)を経てファーストコンタクトの位置がボックス外と判定。フリーキックに変更されると、チャルハノールの放ったシュートはディフレクションの末にゴール左へ外れる。
パルマ・カルチョとしては苦しい入りとなったものの、11分には追い討ちをかけられる。バログ・ボトンドが負傷のためプレー続行不可能となり、急きょジョヴァンニ・レオーニを送り出す。早い時間帯に交代カードを切ることとなった。
なおも主導権を握るインテルは17分、ヘンリク・ムヒタリアンからのスルーパスでボックス右のスペースへ駆け上がったデンゼル・ダンフリースが、右足でフィニッシュまで持ち込むも、シュートはポストに嫌われる。直後にはダンフリースからのスルーパスで、ボックス右のスペースに侵入したマルクス・テュラムがマイナスへ折り返すと、遅れて入ってきたラウタロが右足を振り抜く。シュートはGK鈴木の手を超えてゴールに吸い込まれたが、スルーパスを引き出したテュラムのポジションがオフサイドと判定され、得点は認められない。
スコアレスで時計の針が進むと、依然としてインテルペースに変更はないものの、徐々にパルマ・カルチョの守備陣にも安定感が生まれ始める。このような状況で迎えた28分には、ピッチ中央でニコロ・バレッラからのパスをインターセプトしたサイモン・ゾームが一気に前進。インテルの3バックが構える手前のスペースまでボールを持ち運ぶと、左斜め前を走ったマッテオ・カンチェッリエーリを使う。カンチェッリエーリは左足で強烈なシュートを放ったが、GKヤン・ゾマーが立ちはだかった。
このまま前半終盤に突入すると、39分にはインテルが決定機を構築。敵陣左サイド高い位置でボールを引き出したフェデリコ・ディマルコが中央へ斜めのパスを差し込むと、バレッラのダイレクトでのフリックからムヒタリアンがボックス左へ侵入。マイナスへの折り返しをチャルハノールがダイレクトで叩いたが、強烈な一撃はGK鈴木に弾き出される。
だが、セカンドボールを回収したインテルはここから2次攻撃へ。バレッラが左サイドへ浮き球のボールを供給すると、待っていたディマルコは深い位置を取ったムヒタリアンとのワンツーでボックス内へ入り込む。自ら右足で狙い澄ました一撃を沈め、インテルが先手を取って前半を終えた。
後半に入ると立ち上がりの53分、インテルは自陣から攻撃を組み立てると、テュラムの落としを受けたムヒタリアンが背後のスペースへスルーパスを供給。抜け出したバレッラは、猛スピードで寄せてきたエマヌエレ・バレリを切り返しで冷静にかわすと、GK鈴木との駆け引きを制して右足で流し込む。1度はオフサイドと判定されたものの、VARを経てゴールが認められ、インテルが追加点を奪った。
勢いに乗るインテルは59分、ディマルコ、ムヒタリアンと繋いで、ペナルティエリア左の深い位置へ入り込んだアレッサンドロ・バストーニが左足でクロスボールを送ると、中央でフリーになったラウタロがヘディングシュートを狙うも、ここはGK鈴木がビッグセーブ。パルマ・カルチョはクリアボールを繋いでカウンターへ転じると、敵陣のスペースへ駆け上がったデニス・マンからのスルーパスで、カンチェッリエーリが右足フィニッシュまで持ち込むも、シュートは枠を捉えられない。
インテルは続く66分、右コーナーキックを獲得すると、チャルハノールのキックをニアサイドでヤン・ビセックが逸らし、最後はテュラムがダイレクトで押し込む。父のリリアン氏が活躍した古巣であり、自身が誕生した地でもある“故郷”のチームとのキャリア初対戦でゴールを記録したテュラムは、これで今季のセリエAでの得点数を「10」と2桁に乗せている。
3点ビハインドとなったパルマ・カルチョは、81分に右サイド高い位置でタジョン・ブキャナンからボールを奪うと、ここからショートカウンターを発動。中央へ持ち運んだエルナニ・アゼヴェド・ジュニオルが、ペナルティエリア手前からスルーパスを送ると、反応したマンには合わなかったものの、流れたボールがマッテオ・ダルミアンに当たってゴールイン。オウンゴールで1点を返した。
直後の84分には、ボックス内でホアキン・コレアからのスルーパスを引き出したラウタロが、切り返しの際に倒され、インテルがPKを獲得。だが、OFR(オンフィールドレビュー)を経てPKは取り消しとなり、パルマ・カルチョとしては難を逃れた。
試合はこのままタイムアップ。盤石の試合運びを見せたインテルが、セリエAで2連勝、公式戦では3連勝を飾り、無敗の公式戦試合数を「13」に伸ばした。一方、パルマはGK鈴木の好セーブもあったものの、2戦連続の“上位撃破”はならず。2試合ぶりの黒星を喫している。
この後、インテルは10日にCL・リーグフェーズ第6節のレヴァークーゼン戦、16日には次節のセリエAでのラツィオ戦と、アウェイ連戦が控えている。一方で、パルマ・カルチョは15日、次節のセリエAでヴェローナをホームに迎える予定だ。
【スコア】
インテル 3-1 パルマ・カルチョ
【得点者】
1-0 40分 フェデリコ・ディマルコ(インテル)
2-0 53分 ニコロ・バレッラ(インテル)
3-0 66分 マルクス・テュラム(インテル)
3-1 81分 マッテオ・ダルミアン(OG/パルマ・カルチョ)
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