巨人・大勢 3年目のシーズンへ 巻き返しを図る上で「大事なポイント」とは
今春は侍ジャパンの一員としても躍動した姿を見せた(C)Getty Images
巨人の守護神・大勢投手が12月7日に契約更改交渉を行い、100万円減の5600万円(年俸は推定)でサインした。
今季は開幕前のWBCでも侍ジャパンの一員として存在感を示し、シーズンでも活躍が期待されたが、苦しいシーズンとなった。
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右上肢のコンディション不良で6月下旬から長期離脱を強いられた。9月中旬に再び戦線復帰したが、本来の状態には戻らず、失点を重ねた。27登板で3勝0敗14セーブ、防御率4・50でプロ2年目を終了。自身にとっても悔しさが残るシーズンともなった。
またチームは大勢不在の中、スクランブル体制を強いられた。守護神を欠くことで、後ろの投手陣の運用が不安定となり、救援防御率3・83はリーグワースト。近年はなかなか「勝利の方程式」が構築できないことも、阪神の首位独走を許した要因にも指摘されている。
また8回には経験豊富な左腕、中川皓太も戻ってきたことから、V奪回を目指すチームにとって大勢の復調は欠かせないピースともなりそうだ。
そのために、まず求められるのは、「年間通してのパフォーマンス」だろう。大勢自身も復活を目指し、肉体強化を進めているとされるが、大学時代も故障があったことで食事やトレーニング含め、より強靭な体作りが来季復活の鍵を握りそうだ。またスリークォーターから繰り出される150キロ超の直球とファークのコンビネーションが持ち味であるが、「出力」がどこまで戻るかも、重要となりそうだ。
一方でチームにとっては今季同様に大勢の状態が上がってこなければ、チームに与える影響は大きいだけに、この点は来春のキャンプなどで阿部慎之助監督が考える「危機管理」構想も見えてきそうだ。
真価が問われる3年目シーズン。意地を見せられるか。V奪回のキーマンの一人であることは間違いない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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