大谷翔平の争奪戦で“最終候補”に残っていたブルージェイズ 二刀流スターの獲得失敗に番記者は落胆「この件から立ち直るのは難しい」
ドジャース移籍を決めた大谷。ベッツ(右)らスーパースター軍団の仲間入りを果たした。(C)Getty Images
ドジャースは現地時間12月9日(日本時間10日)、エンゼルスからフリーエージェント(FA)となっていた大谷翔平の獲得を発表した。複数メディアによると契約は10年総額7億ドル(約1014億円)で、北米のプロスポーツ史上最高額だという。
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大谷の移籍先がついに決まった。現地では連日のように情報合戦が展開され、様々な球団が移籍先候補として挙がっていたが、契約合意に至ったドジャースとともに最終候補に残っていたとされるのはブルージェイズだった。
一時は移籍先最有力候補に急浮上したと報じられたブルージェイズだが、番記者は大谷のドジャース入りに悲鳴を上げている。カナダスポーツサイト『Sportsnet』のブルージェイズ番記者を務めるベン・ニコルソン・スミス氏は、「この一件から立ち直るのは難しい」と落胆した様子を示した。
同氏は記事内で「ブルージェイズファンの痛みに拍車をかけたのは、オオタニがトロント行きの飛行機に乗り、ブルージェイズと合意したという報道だった。当然のことながら、その時点では期待が高まっていた」と記載。現地時間8日には、『MLB Network』のジョン・モロシ氏が、自身のX(旧Twitter)で「今日にもオオタニが決断する」と投稿し、ブルージェイズと合意に至ったという見方が強まっていたが、同チャーター機に乗っていたのはカナダの実業家だったことが明らかになり、モロシ氏は大谷のトロント行きが誤報だったことを認め、謝罪する騒動があった。
移籍することになったドジャースを除くと、大谷の獲得に最も近づいたと言ってもいいブルージェイズ。スミス氏は「(大谷の獲得失敗で)ブルージェイズはスタート地点に戻ってしまった。彼は最高のバッターだった」「オオタニがやっていることは歴史的なことだ。ベーブ・ルースでさえ、この高みに到達したことはない。だからこそ、ブルージェイズは、彼を獲得するために組織として前例のない努力をしたのだ。そして、なぜこうなってしまったのか。これはとても痛いことだ」と、悲痛な思いを綴っていた。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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