WRC唯一のスノーラリーは2027年まで継続へ。ラリー・スウェーデン、WRCとの契約を3年延長
WRC世界ラリー選手権のなかでも伝統的な一戦に位置づけられている『ラリー・スウェーデン』の契約延長が発表された。息を呑むような雪と氷のスペクタクルは、WRCプロモーターと交わされた新たな3年契約により、少なくとも2027年までWRCのラウンドに残ることとなった。
スウェーデン北部のウメオを中心に開催された過去2大会の大成功を受け、ラリー・スウェーデンは引き続きウメオで開催される。
WRCがスウェーデン北東部ヴェステルボッテン地方の森に初めてやってきたのは2022のこと。1973年のWRC初年度からそのカレンダーに組み込まれてきたラリー・スウェーデンが、開催地をウメオに移してもなお存続していることは、チームや関係者、競技者、そしてファンに人気があることの証明だ。
「今回の合意により、WRCにおけるスウェーデンの地位と、WRC唯一の純粋なウインターラリーの将来が確保された」と語ったのは、WRCプロモーターのイベントディレクター、サイモン・ラーキンだ。ラーキンは開催地となっているウメオやヴェステルボッテン地方への感謝も口にした。
「ウメオへの移転は大成功であることが証明された。我々やラリー・スウェーデンとともに発展していこう、というウメオの意志に感謝すると同時に、大会期間中に支援と歓迎をしてくれたヴェステルボッテン地方にも大きな感謝を捧げる」
ラリー・スウェーデンのアンナ・ノルドクビストCEOも、WRCのウメオへの移転は期待以上だったと語っている。
「ラリー・スウェーデンとウメオの両者は移転以来、皆の期待以上の成果を上げていると思う。レッドバーン・アリーナを中心としたラリー・スウェーデンでは、リエゾン区間の発展と充分な雪に恵まれた素晴らしい大会を2度にわたって開催することができた」と同氏。
「昨年の冬にレッドバーンの航空写真を見たとき、我々の多くはラリー・スウェーデンが非常にパブリックなイベントであることに驚いた。ウメオや周辺地域、地権者やパートナー、協会、そして我々が愛するすべての関係者たちとともに来年のラリー終了後も3年間、こうした関係を築き続けていけることを知ったいまポジティブな気持ちしかないわ」
地元ウメオの自治体委員会の委員長を務めるハンス・リンドベルは、「ラリー・スウェーデンはウメオとこの地域に適したイベントだ」と付け加えた。
「最高のエリートレベルのスポーツであり、素晴らしい4日間のあいだに住民の出会いの場を創出し、ウメオを世界地図に載せるイベントでもある。すべての関係者がラリー・スウェーデンを我々の地域で続けていくことに同意していることは、自治体がいかにラリーを重要視しているかを示していると思う」
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