バイエルンがミュラーと1年間の新契約締結! “ワン・クラブ・マン”の冒険は続く
サッカーキング2023年12月20日(水)12時6分
バイエルン一筋のキャリアを歩んでいるミュラー [写真]=Getty Images
バイエルンは19日、ドイツ代表FWトーマス・ミュラーとの新契約締結を発表した。契約期間は2025年6月30日までと伝えられている。
ミュラーは1989年9月13日生まれの現在34歳。10歳の頃にTSVペールのアカデミーからバイエルンの育成組織へ移ると、各カテゴリーの階段を着実に駆け上がり、2008-09シーズンのブンデスリーガ開幕戦のハンブルガーSV戦で待望のトップチームデビューを飾った。同シーズンはリザーブチームが主戦場となったが、翌2009-10シーズンからはトップチームで定位置を確保。以降は大ケガによる長期離脱も少なく、センターフォワード、セカンドトップ、両サイドのウイングなど攻撃的な役割であれば幅広くこなすことのできる万能さと、得点とアシストの双方で基本的には2桁以上を期待できるゴール関与能力の高さを武器に、バイエルン攻撃陣の中心に君臨した。
トーマス・トゥヘル監督体制となった昨季はブンデスリーガ終盤戦の優勝争いを主力として支えたものの、今シーズンは以前と比較して序列が低下。公式戦24試合を消化した段階で18試合のピッチに立ち、2ゴール5アシストを記録しているものの、スタメンでの出場機会は7試合と限定的なのものとなっている。ミュラーとバイエルンの以前の契約は2024年6月30日までとなっており、2023-24シーズン限りで満了を迎えることから、去就に大きな注目が集まっていた。常にトゥヘル監督のファーストチョイスではなかったものの、クラブからの信頼は厚く、今回1年間の契約延長にサイン。バイエルンの“ワン・クラブ・マン”の冒険はまだまだ続きそうだ。
なお、ミュラーはこれまでバイエルンでの公式戦通算で684試合に出場して237ゴール261アシストを記録。出場試合数は、元西ドイツ代表GKゼップ・マイヤー氏が保持する歴代最多記録(706試合)に次ぐ、クラブ歴代2位の数字となっている。リザーブチームとU-19チームでの公式戦出場試合数も含めると、ミュラーはこれまでに772試合の出場で279得点をマーク。トップチームではこれまでにブンデスリーガ11連覇を含む通算12度の優勝、2度のチャンピオンズリーグ(CL)制覇など、合計「32」ものタイトル獲得に大きく貢献した。
加えて、2010年3月にデビューを飾ったドイツ代表としても長らく主力として活躍。FIFAワールドカップブラジル2014では全7試合に先発出場して5ゴール3アシストを記録し、ドイツ代表が6大会ぶり4度目の優勝を果たす原動力となった。これまでにドイツ代表では126試合の出場で45ゴール40アシストをマーク。FIFAワールドカップカタール2022終了後に1度代表から遠ざかったものの、9月のインターナショナルマッチウィークから再び招集を受けている。
新契約締結に際し、ミュラーはバイエルンのクラブ公式HPを通してコメントを発表。バイエルンというクラブ、そして現在のチーム内で自分の立場に触れながら、今後もファン・サポーターを沸かせる存在となることを誓った。
「バイエルンでの旅を続けられることを嬉しく思う。チームの中の1人の選手としても、クラブ全体にかかわる1人の人間としても、成功し続けるために自分の役割を果たしたい。僕にとって重要なのは、チームの土台となり、正しい方向へ導くことだ。そして、ゴールやゴールへの貢献、ゲームへの愛情、サッカーへの情熱でこれからもファンをワクワクさせたい。願わくば、さらに多くのタイトルとともにね」
また、バイエルンのスポーツ・ディレクター(SD)を務めるクリストフ・フロイント氏もコメントを発表。「トーマス・ミュラーがもう1シーズンバイエルンに残ってくれることを大変嬉しく思う。彼はピッチの内外でリーダーであり、常に模範的な存在だ。チーム全体にとって非常に貴重な役割をこなしてくれている。トーマスはピッチ内外で非常にオープンかつポジティブな態度で、あらゆる方法でチームを後押ししてくれる。もちろん、彼のプレーはチームにとって非常にクレバーで、どのポジションでもプレーできる万能さも兼ね備えている。また、トーマスはキャリアの中でほとんど負傷離脱をしていない。選手としてのクオリティと信頼感を体現してくれているんだ」と称えた。
さらに、ヘルベルト・ハイナー会長は次のような言葉でミュラーがこれまでに築き上げた功績を称賛している。
「トーマス・ミュラーは、フラウエン教会がミュンヘンにあるように、常にバイエルンと共にある存在だ。ミュンヘンの郊外で生まれ、このクラブで育ち、現役選手としてプレーしながら既に伝説となっている。このような偉業を達成した選手はほとんどいない。彼のキャリアは歴史に残る記録で埋め尽くされている。バイエルンは多くの人々によって形作られてきたが、トーマス・ミュラーのような選手は2度と現れないだろう。
最後に、ヤン・クリスチャン・ドレーセンCEO(最高経営責任者)は現在のチームにおいてミュラーがいかに重要な存在であるかに触れつつ、バイエルンの選手としてだけでなくドイツ代表の選手としてもさらなる活躍に期待を寄せた。
「トーマス・ミュラーは日曜日、我々のチームにとって彼がいかに貴重な存在であるかを改めて示してくれた。彼はバイエルンにとって、選手としても人間としても、そしてアイデンティティの象徴としても、唯一無二の存在だ。たとえ傷つくようなことがあっても、決して隠れることなく、常に高いモチベーションを持ってチームを引っ張る。また、コミュニケーション能力に優れ、常に名言を残し、自分の仕事を楽しんでいるんだ。ミュラーは『ミア・サン・ミア』(※バイエルンのスローガン)の“M”であり続ける。我々は、彼がバイエルンだけでなく、代表チームでも大成功を収めることを祈っている」
【動画】数々の功績の中、ミュラーが最後に飾るのは?
ミュラーは1989年9月13日生まれの現在34歳。10歳の頃にTSVペールのアカデミーからバイエルンの育成組織へ移ると、各カテゴリーの階段を着実に駆け上がり、2008-09シーズンのブンデスリーガ開幕戦のハンブルガーSV戦で待望のトップチームデビューを飾った。同シーズンはリザーブチームが主戦場となったが、翌2009-10シーズンからはトップチームで定位置を確保。以降は大ケガによる長期離脱も少なく、センターフォワード、セカンドトップ、両サイドのウイングなど攻撃的な役割であれば幅広くこなすことのできる万能さと、得点とアシストの双方で基本的には2桁以上を期待できるゴール関与能力の高さを武器に、バイエルン攻撃陣の中心に君臨した。
トーマス・トゥヘル監督体制となった昨季はブンデスリーガ終盤戦の優勝争いを主力として支えたものの、今シーズンは以前と比較して序列が低下。公式戦24試合を消化した段階で18試合のピッチに立ち、2ゴール5アシストを記録しているものの、スタメンでの出場機会は7試合と限定的なのものとなっている。ミュラーとバイエルンの以前の契約は2024年6月30日までとなっており、2023-24シーズン限りで満了を迎えることから、去就に大きな注目が集まっていた。常にトゥヘル監督のファーストチョイスではなかったものの、クラブからの信頼は厚く、今回1年間の契約延長にサイン。バイエルンの“ワン・クラブ・マン”の冒険はまだまだ続きそうだ。
なお、ミュラーはこれまでバイエルンでの公式戦通算で684試合に出場して237ゴール261アシストを記録。出場試合数は、元西ドイツ代表GKゼップ・マイヤー氏が保持する歴代最多記録(706試合)に次ぐ、クラブ歴代2位の数字となっている。リザーブチームとU-19チームでの公式戦出場試合数も含めると、ミュラーはこれまでに772試合の出場で279得点をマーク。トップチームではこれまでにブンデスリーガ11連覇を含む通算12度の優勝、2度のチャンピオンズリーグ(CL)制覇など、合計「32」ものタイトル獲得に大きく貢献した。
加えて、2010年3月にデビューを飾ったドイツ代表としても長らく主力として活躍。FIFAワールドカップブラジル2014では全7試合に先発出場して5ゴール3アシストを記録し、ドイツ代表が6大会ぶり4度目の優勝を果たす原動力となった。これまでにドイツ代表では126試合の出場で45ゴール40アシストをマーク。FIFAワールドカップカタール2022終了後に1度代表から遠ざかったものの、9月のインターナショナルマッチウィークから再び招集を受けている。
新契約締結に際し、ミュラーはバイエルンのクラブ公式HPを通してコメントを発表。バイエルンというクラブ、そして現在のチーム内で自分の立場に触れながら、今後もファン・サポーターを沸かせる存在となることを誓った。
「バイエルンでの旅を続けられることを嬉しく思う。チームの中の1人の選手としても、クラブ全体にかかわる1人の人間としても、成功し続けるために自分の役割を果たしたい。僕にとって重要なのは、チームの土台となり、正しい方向へ導くことだ。そして、ゴールやゴールへの貢献、ゲームへの愛情、サッカーへの情熱でこれからもファンをワクワクさせたい。願わくば、さらに多くのタイトルとともにね」
また、バイエルンのスポーツ・ディレクター(SD)を務めるクリストフ・フロイント氏もコメントを発表。「トーマス・ミュラーがもう1シーズンバイエルンに残ってくれることを大変嬉しく思う。彼はピッチの内外でリーダーであり、常に模範的な存在だ。チーム全体にとって非常に貴重な役割をこなしてくれている。トーマスはピッチ内外で非常にオープンかつポジティブな態度で、あらゆる方法でチームを後押ししてくれる。もちろん、彼のプレーはチームにとって非常にクレバーで、どのポジションでもプレーできる万能さも兼ね備えている。また、トーマスはキャリアの中でほとんど負傷離脱をしていない。選手としてのクオリティと信頼感を体現してくれているんだ」と称えた。
さらに、ヘルベルト・ハイナー会長は次のような言葉でミュラーがこれまでに築き上げた功績を称賛している。
「トーマス・ミュラーは、フラウエン教会がミュンヘンにあるように、常にバイエルンと共にある存在だ。ミュンヘンの郊外で生まれ、このクラブで育ち、現役選手としてプレーしながら既に伝説となっている。このような偉業を達成した選手はほとんどいない。彼のキャリアは歴史に残る記録で埋め尽くされている。バイエルンは多くの人々によって形作られてきたが、トーマス・ミュラーのような選手は2度と現れないだろう。
最後に、ヤン・クリスチャン・ドレーセンCEO(最高経営責任者)は現在のチームにおいてミュラーがいかに重要な存在であるかに触れつつ、バイエルンの選手としてだけでなくドイツ代表の選手としてもさらなる活躍に期待を寄せた。
「トーマス・ミュラーは日曜日、我々のチームにとって彼がいかに貴重な存在であるかを改めて示してくれた。彼はバイエルンにとって、選手としても人間としても、そしてアイデンティティの象徴としても、唯一無二の存在だ。たとえ傷つくようなことがあっても、決して隠れることなく、常に高いモチベーションを持ってチームを引っ張る。また、コミュニケーション能力に優れ、常に名言を残し、自分の仕事を楽しんでいるんだ。ミュラーは『ミア・サン・ミア』(※バイエルンのスローガン)の“M”であり続ける。我々は、彼がバイエルンだけでなく、代表チームでも大成功を収めることを祈っている」
【動画】数々の功績の中、ミュラーが最後に飾るのは?
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