【高校選手権展望】<日章学園>“W佐藤”がけん引…県三冠の勢いで目標の初ベスト4へ
サッカーキング2017年12月26日(火)19時6分
日章学園主将・佐藤詩響 [写真]=吉田太郎
「ベスト4目指して頑張りたい」。日章学園のMF佐藤詩響主将は組み合わせ抽選会で初戦の対戦相手が北陸(福井)に決まった後、力強く宣言した。
ライバル・鵬翔と並んで宮崎県内最多となる13回目の選手権出場。新人戦、インターハイ予選、そして選手権予選と今年の県内三冠を達成した日章学園の目標は、MF大島僚太擁する静岡学園(静岡)を破って準々決勝へ進出した10年度と、東福岡(福岡)を下して準々決勝へ進出した13年度のベスト8を超えるベスト4初進出だ。
帝京(東京)の主将として選手権優勝を経験している早稲田一男監督率いる日章学園は今年、歴史を変えるだけの力を備えたチームになっている。6月の九州大会では準決勝で長崎総科大附(長崎)、決勝では東福岡を破って初優勝。インターハイ初戦では富山第一(富山)にPK戦で敗れたものの、今年プリンスリーグ北信越優勝、プレミアリーグ昇格を果たした強敵相手に互角の戦いを見せている。
チームの柱は2人の佐藤だ。U-16日本代表歴を持つギラヴァンツ北九州内定FW佐藤颯汰と佐藤詩響。ともに下級生時から注目されていた選手で、昨年はダブルボランチとしてコンビを組んでいた。だが今年、早稲田監督は「自分で行く方なので、前に置いておいた方が相手にとっては嫌だと思う」という理由で佐藤颯をFWにコンバート。その佐藤颯は、「(自分の武器の)一番はドリブル。ドリブルは負けない自信がある」というスピードを活かしたドリブルや強靭なフィジカル、運動量を武器にプリンスリーグ九州で得点ランキング3位タイの10得点をマークするなど、エースストライカーとしての役割を果たし、プロ入りも勝ち取っている。
また、今春に「一番頼れるようなキャプテンになって、プレーで見せたいと思います。強いキャプテンに。上でも通用するボランチになりたい」と語っていた佐藤詩は正確な展開、プレースキックに加えて、推進力ある飛び出しなどでチームを牽引。県大会でも苦しい時間帯で前への勢いをもたらすなど、攻守において背中で示すプレーで優勝に貢献した。
注目は“W佐藤”だが、彼らを支える選手たちも実力者が揃う。県決勝でハットトリックの大活躍を見せたMF河原淳とMF恩塚幸之介の両翼はいずれもスピードがあり、クレバーなMF比嘉将貴らが絡むパスワークは正確かつスピーディー。171センチの注目GK小原司の素早いロングキックから一発で相手をひっくり返すこともできる。
県大会の準々決勝、準決勝守備面に甘さがあり、小原のビッグセーブやCB寳地雄大らの好守に助けられている部分もある。それでも、かつて8強入りした時のように粘り強く守ることができれば、夏に歴史を変えたチームに対する期待感は十分。厳しいブロックを勝ち抜いて再び目標を達成する。
取材・文=吉田太郎
ライバル・鵬翔と並んで宮崎県内最多となる13回目の選手権出場。新人戦、インターハイ予選、そして選手権予選と今年の県内三冠を達成した日章学園の目標は、MF大島僚太擁する静岡学園(静岡)を破って準々決勝へ進出した10年度と、東福岡(福岡)を下して準々決勝へ進出した13年度のベスト8を超えるベスト4初進出だ。
帝京(東京)の主将として選手権優勝を経験している早稲田一男監督率いる日章学園は今年、歴史を変えるだけの力を備えたチームになっている。6月の九州大会では準決勝で長崎総科大附(長崎)、決勝では東福岡を破って初優勝。インターハイ初戦では富山第一(富山)にPK戦で敗れたものの、今年プリンスリーグ北信越優勝、プレミアリーグ昇格を果たした強敵相手に互角の戦いを見せている。
チームの柱は2人の佐藤だ。U-16日本代表歴を持つギラヴァンツ北九州内定FW佐藤颯汰と佐藤詩響。ともに下級生時から注目されていた選手で、昨年はダブルボランチとしてコンビを組んでいた。だが今年、早稲田監督は「自分で行く方なので、前に置いておいた方が相手にとっては嫌だと思う」という理由で佐藤颯をFWにコンバート。その佐藤颯は、「(自分の武器の)一番はドリブル。ドリブルは負けない自信がある」というスピードを活かしたドリブルや強靭なフィジカル、運動量を武器にプリンスリーグ九州で得点ランキング3位タイの10得点をマークするなど、エースストライカーとしての役割を果たし、プロ入りも勝ち取っている。
また、今春に「一番頼れるようなキャプテンになって、プレーで見せたいと思います。強いキャプテンに。上でも通用するボランチになりたい」と語っていた佐藤詩は正確な展開、プレースキックに加えて、推進力ある飛び出しなどでチームを牽引。県大会でも苦しい時間帯で前への勢いをもたらすなど、攻守において背中で示すプレーで優勝に貢献した。
注目は“W佐藤”だが、彼らを支える選手たちも実力者が揃う。県決勝でハットトリックの大活躍を見せたMF河原淳とMF恩塚幸之介の両翼はいずれもスピードがあり、クレバーなMF比嘉将貴らが絡むパスワークは正確かつスピーディー。171センチの注目GK小原司の素早いロングキックから一発で相手をひっくり返すこともできる。
県大会の準々決勝、準決勝守備面に甘さがあり、小原のビッグセーブやCB寳地雄大らの好守に助けられている部分もある。それでも、かつて8強入りした時のように粘り強く守ることができれば、夏に歴史を変えたチームに対する期待感は十分。厳しいブロックを勝ち抜いて再び目標を達成する。
取材・文=吉田太郎
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