「イノウエと俺は体重が違う」デービスが井上尚弥との“対戦待望論”に猛反発! 危険な妄想に「戦うつもりはない」と断言
井上との対戦実現が囁かれ続けるデービス。しかし、彼は危険とも言える妄想にクギを刺している。(C)Getty Images、(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext
井上尚弥(大橋)の異次元の強さに反響が広まっている。
12月26日、世界スーパーバンタム級の4団体王座統一戦12回戦(有明アリーナ)で行われ、WBC&WBO王者の井上は、WBA&IBF王者でマーロン・タパレス(フィリピン)に10回1分2秒でKO勝ち。史上2人目にして、史上最速となる2階級での4団体統一を成し遂げた。
【動画】タパレスが吹き飛ぶ強烈な拳 世界が愕然とした井上尚弥のKOシーン
圧巻のKO劇だった。4回にダウンを奪った井上は、L字ガードを用いながら守勢に回ったタパレスに、攻勢を強めながらじわじわと追い込んでいく。そして10回。鋭いワンツーで相手をローブ際まで後退させると、畳み掛けるようにワンツーを炸裂。タパレスはしっかりとガードを構えていたが、強烈な右拳に、膝から力なく崩れた。
試合後に「手ごたえはなかった」と語りながらも「ここは自分の中で通過点」と充実ぶりをアピールした井上。その圧倒的な強さには、世界中から賞賛の声が寄せられた。
そうしたなかで一部のファンやメディアの間で噴出したのが、“タンク”こと現WBA世界ライト級レギュラー王者ガーボンタ・デービス(米国)と井上によるメガマッチの可能性だ。
かねてからSNS上で何かと話題となってきたマッチアップではある。キャリアのKO率が93.1%のデービスと、26戦無敗(23KO)と敵なしの強さを誇る井上の“頂上決戦”を「見たい」と望む声は小さくない。
井上が改めてポテンシャルを発揮したタパレス戦後にも話題を集めた。しかし、デービスはスーパーバンタム級からは3階級も上に属しているため、両者の対戦は危険であり、非現実的と言える。
ゆえにデービスも待望論には異議を唱える。米ポッドキャスト番組『The Rize Podcast』が「これは世紀の一戦になるか? キングコングvsゴジラ、アメリカの地でアメリカvs日本! この戦いはどちらが勝つか?」と井上との加工写真を掲載すると、29歳のカリスマ王者は「俺は彼と戦うつもりはない」とコメント。さらにこう続けている。
「イノウエと俺の体重とは全然違う……それなのに、なぜこんなクソみたいな投稿ばかり続くのかが分からないね」
かたや井上もタパレス戦後に「今の適正階級はスーパーバンタム級」と明言。「この階級でもっと強い姿を見せられるように精進していきたい」とし、4団体統一王者としての立場を守っていく意向を示している。こうした両者の反応を見てもメガマッチが実現する可能性はないと言えそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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