【富山第一】“最後の国立”王者、狙うは”最初の国立”王者<第100回高校選手権>
サッカーキング2021年12月30日(木)20時24分
富山第一の背番号10を背負うMF中川晟 [写真]=吉田太郎
“国立最蹴章”の王者が新・国立初開催の選手権で再び日本一を狙う。
富山第一は国立競技場改修前、最後の大会として行われた2013年度選手権で初優勝。星稜との決勝は後半アディショナルタイムに大塚一朗監督の息子で主将のMF大塚翔が同点PKを決め、延長戦で勝ち越すというドラマティックな勝利で富山県勢、北信越勢初の日本一に輝いた。
富山第一のDF渡邊快誠主将(3年)は、今大会のオンライン抽選会で「(今年のチームは)泥臭く、粘り強いサッカーができる。見ていただいている人たちに応援してもらえるようなチームです。支えて下さった人たちに感謝して、恩返しできるように、国立最後の王者として、最初の国立も優勝したいです」とコメント。新・国立競技場で初めて開催される第100回選手権で優勝することを目標に掲げた。
現在の高校3年生は8年前の優勝時、まだ小学4年生。それでも、動画で見返してきたこともあり、その光景は脳裏に焼き付けられている。前回大会の経験者で、今年は10番を背負ってきたMF中川晟(3年)は「すごかったです。あの舞台プレーできるのはすごいなと思うし、自分も行きたいです」。スタッフからも当時の話を聞き、自分たちも全国準決勝、決勝の舞台に立つことを目指して努力してきた。
2年前に富山県勢初のインターハイ決勝進出、準優勝を果たしたチーム同様に今年の富山第一は『5-3-2』システムがベース。今年はインターハイ出場を逃し、夏は県の新型コロナウイルス感染予防対策のために県外チーム相手の強化をすることができなかった。それでも、夏頃から台頭してきたDF能浦大嬉(3年)や注目株のDF湯川信治(2年)らを中心に堅守を構築し、アイデアとチャンスメイクを特長とする中川や突破力に秀でた左WB片山大治郎(3年)、MF吉田圭佑(3年)らが5レーンを意識した崩しとセットプレーからゴールを奪う力を磨いてきた。
大塚監督は富山県予選開幕前に、過去の選手権で最も印象的な試合として“国立最蹴章”の決勝を挙げ、「最後の国立と言われた試合で、決勝で富山県中が沸きましたからね。今でもみんな忘れられないと言ってくれます」と説明。そして、「第100回は新しい国立の始まりということで、まず出なきゃマズイですから出て、てっぺんを狙いたい」と語っていた。その言葉通りにまず富山県予選を突破。そして、選手権に臨む。
開幕を控えた12月16日、大塚監督がJFAアジア貢献事業の一環でモンゴル代表監督に就任することが発表された。第100回大会は富一にとっても特別な大会。一丸となって戦い、新国立で再び歓喜の瞬間を迎える。
取材・文=吉田太郎
富山第一は国立競技場改修前、最後の大会として行われた2013年度選手権で初優勝。星稜との決勝は後半アディショナルタイムに大塚一朗監督の息子で主将のMF大塚翔が同点PKを決め、延長戦で勝ち越すというドラマティックな勝利で富山県勢、北信越勢初の日本一に輝いた。
富山第一のDF渡邊快誠主将(3年)は、今大会のオンライン抽選会で「(今年のチームは)泥臭く、粘り強いサッカーができる。見ていただいている人たちに応援してもらえるようなチームです。支えて下さった人たちに感謝して、恩返しできるように、国立最後の王者として、最初の国立も優勝したいです」とコメント。新・国立競技場で初めて開催される第100回選手権で優勝することを目標に掲げた。
現在の高校3年生は8年前の優勝時、まだ小学4年生。それでも、動画で見返してきたこともあり、その光景は脳裏に焼き付けられている。前回大会の経験者で、今年は10番を背負ってきたMF中川晟(3年)は「すごかったです。あの舞台プレーできるのはすごいなと思うし、自分も行きたいです」。スタッフからも当時の話を聞き、自分たちも全国準決勝、決勝の舞台に立つことを目指して努力してきた。
2年前に富山県勢初のインターハイ決勝進出、準優勝を果たしたチーム同様に今年の富山第一は『5-3-2』システムがベース。今年はインターハイ出場を逃し、夏は県の新型コロナウイルス感染予防対策のために県外チーム相手の強化をすることができなかった。それでも、夏頃から台頭してきたDF能浦大嬉(3年)や注目株のDF湯川信治(2年)らを中心に堅守を構築し、アイデアとチャンスメイクを特長とする中川や突破力に秀でた左WB片山大治郎(3年)、MF吉田圭佑(3年)らが5レーンを意識した崩しとセットプレーからゴールを奪う力を磨いてきた。
大塚監督は富山県予選開幕前に、過去の選手権で最も印象的な試合として“国立最蹴章”の決勝を挙げ、「最後の国立と言われた試合で、決勝で富山県中が沸きましたからね。今でもみんな忘れられないと言ってくれます」と説明。そして、「第100回は新しい国立の始まりということで、まず出なきゃマズイですから出て、てっぺんを狙いたい」と語っていた。その言葉通りにまず富山県予選を突破。そして、選手権に臨む。
開幕を控えた12月16日、大塚監督がJFAアジア貢献事業の一環でモンゴル代表監督に就任することが発表された。第100回大会は富一にとっても特別な大会。一丸となって戦い、新国立で再び歓喜の瞬間を迎える。
取材・文=吉田太郎
(C) SOCCERKING All rights reserved.
「富山第一」をもっと詳しく
「富山第一」のニュース
-
“国立男”西村拓真が目指すさらなる高み「全然インパクトはないので、地に足をつけてやり続けたい」3月25日9時16分
-
高川学園、序盤の2ゴールを守りきり富山第一を撃破!…3回戦への進出を決める12月31日13時47分
-
“苦労人”の華麗な司令塔 富山第一MF大矢悠太郎、選手権をさらなる飛躍の大会に12月25日19時58分
-
劣勢を強いられるもセットプレーで決めた宮崎日大が富山第一を撃破! うれしい選手権初勝利12月31日22時35分
-
【富山第一】“最後の国立”王者、狙うは”最初の国立”王者<第100回高校選手権>12月30日20時24分
-
仙台育英や富山第一など6校の選手権出場が決定!…市立長野は史上初11月6日19時5分
-
矢板中央、後半の2ゴールで準決勝へ…優勝経験のある富山第一を下す1月5日13時40分
-
富山第一、2年連続で神村学園を下す…後半の1点を堅守で守り切る1月3日13時43分
-
富山第一規律の取れた守備組織と多彩なセットプレーで全国制覇へ…予選大会5戦は27得点無失点【選手権出場校紹介】12月28日11時50分
-
富山第一、4得点で水橋に勝利…6年連続31度目の全国大会出場に11月7日16時10分