【仙台育英】“点が獲れる”大型ボランチ・島野怜ら期待の世代が躍動<第100回高校選手権>
サッカーキング2021年12月30日(木)16時0分
1年時からレギュラーを務め今年は主将を任されるMF島野怜 [写真]=吉田太郎
プリンスリーグ東北では、遠野戦で7得点と荒稼ぎした聖和学園MF柿沼弘大に1点差でかわされたものの、堂々の得点ランキング2位。ボランチのポジションで積み重ねた18試合での15得点は讃えられるべき数字だろう。仙台育英MF島野怜主将(3年)は、より高めた得点力とともに3度目の選手権に臨む。
島野は2年前の選手権で1年生レギュラーとして全国8強。U-16日本代表候補に初選出されて迎えた前回大会は、宮崎日大との初戦でハットトリックを達成した。注目度が高まりつつあるなかで残した結果。その島野が新シーズン開幕時に意識していたのは、点を獲れるボランチになることだった。
「もっと他の選手と比べて圧倒的な結果を出さないといけないと思いますし、点を獲れるボランチは日本でも少ないと思うので、結果にこだわって、ボランチの役目である守備面でも貢献できたらと思っています」。その宣言通りに得点力を高めてきた。
島野は得点を量産できている要因について、「去年よりもボールも持てるようになって、少しずつ自分で剥がしたり、ゴール前まで行けるようになってきたのが大きいと思います」と分析する。182センチメートル、77キロの大型ボランチはフィジカル能力の高さを活かし、すごみすら感じるボールキープを見せる。県外の強豪相手でも簡単にはボールを失わずに前進し、シュートを打ち込む。また、クロス、セットプレーからのヘディングも対戦相手の脅威となっている。
しかし、活躍が期待されたインターハイでは静岡学園に1-3で敗戦。注目ストライカーのFW佐藤遼(3年)が1点をもぎ取ったものの、島野は「インハイは個人としても何もできなかったので悔しかった」という内容に終わった。「全国には自分よりもうまい選手や強い選手がいる」と再確認。それからは、宮城県内や東北での活躍にも満足することなく、厳しいマークのなかでも点を決めたり、アシストしたり、ボールをつなげる選手になることを目指して努力を続けてきた。相手をねじ伏せるようなボール奪取力も持つボランチは、選手権でチームを支え、結果も残す意気込みだ。
現在の3年生は、1年時にU-16の全国大会で3位に入っている期待の世代。佐藤やMF明石海月(3年)などは「1年時から選手権を経験してきた自分たちが仙台育英の歴史を塗り替える」との思いを胸に大会に臨む。前回大会で敗れた市立船橋戦では、相手選手全員がハードワークする姿を目の当たりにし、「あれを超えないと日本一にはなれない」と全国トップレベルに基準を置いてトレーニングを積んできた。その成果をしっかりと表現し、第100回の選手権では個人、そしてチームで輝きたい。
取材・文=吉田太郎
島野は2年前の選手権で1年生レギュラーとして全国8強。U-16日本代表候補に初選出されて迎えた前回大会は、宮崎日大との初戦でハットトリックを達成した。注目度が高まりつつあるなかで残した結果。その島野が新シーズン開幕時に意識していたのは、点を獲れるボランチになることだった。
「もっと他の選手と比べて圧倒的な結果を出さないといけないと思いますし、点を獲れるボランチは日本でも少ないと思うので、結果にこだわって、ボランチの役目である守備面でも貢献できたらと思っています」。その宣言通りに得点力を高めてきた。
島野は得点を量産できている要因について、「去年よりもボールも持てるようになって、少しずつ自分で剥がしたり、ゴール前まで行けるようになってきたのが大きいと思います」と分析する。182センチメートル、77キロの大型ボランチはフィジカル能力の高さを活かし、すごみすら感じるボールキープを見せる。県外の強豪相手でも簡単にはボールを失わずに前進し、シュートを打ち込む。また、クロス、セットプレーからのヘディングも対戦相手の脅威となっている。
しかし、活躍が期待されたインターハイでは静岡学園に1-3で敗戦。注目ストライカーのFW佐藤遼(3年)が1点をもぎ取ったものの、島野は「インハイは個人としても何もできなかったので悔しかった」という内容に終わった。「全国には自分よりもうまい選手や強い選手がいる」と再確認。それからは、宮城県内や東北での活躍にも満足することなく、厳しいマークのなかでも点を決めたり、アシストしたり、ボールをつなげる選手になることを目指して努力を続けてきた。相手をねじ伏せるようなボール奪取力も持つボランチは、選手権でチームを支え、結果も残す意気込みだ。
現在の3年生は、1年時にU-16の全国大会で3位に入っている期待の世代。佐藤やMF明石海月(3年)などは「1年時から選手権を経験してきた自分たちが仙台育英の歴史を塗り替える」との思いを胸に大会に臨む。前回大会で敗れた市立船橋戦では、相手選手全員がハードワークする姿を目の当たりにし、「あれを超えないと日本一にはなれない」と全国トップレベルに基準を置いてトレーニングを積んできた。その成果をしっかりと表現し、第100回の選手権では個人、そしてチームで輝きたい。
取材・文=吉田太郎
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