高校女子サッカー選手権1・3開幕…常葉大橘初優勝を目指す
1回戦PK負けした昨年度大会のリベンジへ闘志を燃やす常葉大橘イレブン
全日本高校女子サッカー選手権が来年1月3日に兵庫で開幕する。静岡県勢からは藤枝順心と常葉大橘が出場する。2013、14年の日ノ本学園(兵庫)以来となる連覇を目指す順心は、故障離脱したエースに代わり、急きょセンターバック(CB)からセンターFWに転向した宮本仁奈(3年)が攻撃の鍵を握る。橘はU—17日本代表DF築地育(3年)を中心に初優勝を目指す。(武藤 瑞基)
1年前の忘れ物を取りに行く。前回大会、常葉大橘は1回戦で鎮西学院(長崎)にPK戦の末に敗退。ライバルの順心は頂点に駆け上がった。築地は帰静後もテレビの前から離れなかった。「自分たちもあのピッチ(決勝のノエスタ)に行きたかった」と屈辱を胸に刻んだ。「まだ見たことがない所に行きたい」。今年は県決勝リーグで2—2、東海決勝では3—0で宿敵に快勝しており、初Vは届かない目標ではない。
U—16代表に招集されるなど本職はボランチだが、半田悦子監督(55)から「最終ラインを安定させてほしい」と指名され新チームからCBに転向した。身長は161センチだが、立ち幅跳び115センチは校内女子2位。「ヘディングは得意です」。指揮官も「(長所は)パワーとリーダーシップ」と守備の要に期待を込める。
昨年、U—17代表仏遠征に参加。「海外ではフィジカルが通用しなかった」と痛感し、コロナ休校期間も「近所の山へ往復10キロ、河川敷から海まで往復35キロ」と走りまくった。1回戦は1月3日に作陽と対戦。卒業後は大学選手権6度の優勝を誇る名門・早大に進学が決まっており「チームの結果はもちろん、自分のアピールにもなる」。全国のストライカーと真っ向勝負する。
〇…攻撃の指揮を執るのがツーシャドーの一角に入るMF名和真理奈主将(3年)だ。「起点にもならないといけないし、チャンスがあればどんどん打っていく。ファーストシュートを決めれば流れが来る」と先制パンチを誓った。主力には故障者もなく、調整は順調に進んでいる。「前線の選手はアイデアが豊富ですよ」と、速攻と遅攻を織り交ぜて相手の守備陣を混乱させていく。
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