【大学入学共通テスト2022】数学1の分析…東進・河合塾・データネット・代ゼミ速報まとめ
リセマム2022年1月16日(日)19時7分
2022年1月16日、2022年度(令和4年度)大学入学共通テスト(旧センター試験、以下、共通テスト)2日目「数学1」が終了した。東進、河合塾と、ベネッセコーポレーション・駿台予備校による「データネット」、代々木ゼミナールより提供を受け、数学1(数学I/数学I・数学A)の共通テスト分析速報「科目別分析コメント」を紹介する。
数学I
東進
会話文で考察やヒントを与える中問が昨年の1題から3題に増えた。全体で4ページ増加。三角比の表を用いて角の大きさを評価したり、グラフ表示ソフトでのグラフの動向を調べるなど、共通テスト仕様の問題も増えたこともあり、時間的な余裕はなかったであろう。難易度は昨年並み。
河合塾
日常の事象を題材とする問題は、昨年は、第1日程と第2日程ともに2次関数から出題されたが、今年は図形と計量から出題された。また、単元をまたいだ融合問題の出題は目新しい。
データネット
昨年と比較して中問形式の問題が1大問増加した。特定の分野に偏ることなく幅広く出題されている。現実事象の題材や対話形式から考察させる出題もあり、数値を答えさせるだけでなく、条件にあてはまるものを正しく選択させる問いも出題された。昨年よりやや難化。
数学I・数学A
東進
会話文で考察やヒントを与える中問が昨年の1題から2題に増えた。全体で4ページ減ったが、三角比の表を用いて角の大きさを評価したり、グラフ表示ソフトでのグラフの動向など、共通テスト仕様の出題が増えたこともあり、時間的な余裕はなかったであろう。難易度はやや難化。
河合塾
大問数は5題。第1・2問は数学Iの分野で必答問題、第3~5問は数学Aの分野で2題を選択する形式であり、昨年(第1日程)と同様である。問題文の文章量は昨年と同程度だが、解答群から正しい答えを選ぶ問題が減少したことに加えて、解答の方針を立てにくい問題が増加したため、困惑した受験生が多かっただろう。数学Iの分野については、昨年出題されなかった集合と命題が出題された。一方、数学Aの分野については昨年から大きな変化はなかった。第1問は図形と計量が昨年から1題増えて2題になり、[2]に地図アプリを題材に山頂を見上げる角度を考察する問題が出題された。第2問[1]は2次関数に集合と命題を融合した問題が出題された。他にもグラフの変化を考えるなど、多くの内容が問われており、手際よく解答する必要がある。第4問の整数の性質は、数値が大きいため計算の工夫が求められ、後半の設問で苦戦した受験生が多かったと思われる。第3問、第5問は丁寧な誘導があり、後半に難しい設問があるものの大問全体としては解きやすかった。
データネット
第1問〔2〕では現実事象を扱い、三角比の表を利用する問題が出題された。第2問〔1〕ではグラフ表示ソフトを用いた対話形式の問題が出題された。選択肢の問題は8~10問(解答数12~16)であり、昨年より3~4ページ少なかった。導入部分から取り組みにくい問題が多く、昨年より難化。
代々木ゼミナール
第1問〔1〕は、昨年同様、センター試験に類似した出題である。第1問〔2〕は、三角比と測量を絡めた出題であるが、縮尺が関係するところが珍しい。選択問題である第3問以降は、どれも誘導が少なめであり、また、出題テーマも2次試験のような内容となっており、意欲的な出題といえるだろう。難易度は昨年の第1日程と比べてやや難。
リセマムで公開している問題分析および難易度、解答速報に関する記事は下記のとおり。
<1日目>
>> 4予備校の【地理歴史・公民の問題分析】はこちら
>> 4予備校の【国語の問題分析】はこちら
>> 4予備校の【英語の問題分析】はこちら
>> 1日目の【難易度分析】はこちら
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<2日目>
>> 4予備校の【理科1の問題分析】はこちら
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数学I
東進
会話文で考察やヒントを与える中問が昨年の1題から3題に増えた。全体で4ページ増加。三角比の表を用いて角の大きさを評価したり、グラフ表示ソフトでのグラフの動向を調べるなど、共通テスト仕様の問題も増えたこともあり、時間的な余裕はなかったであろう。難易度は昨年並み。
河合塾
日常の事象を題材とする問題は、昨年は、第1日程と第2日程ともに2次関数から出題されたが、今年は図形と計量から出題された。また、単元をまたいだ融合問題の出題は目新しい。
データネット
昨年と比較して中問形式の問題が1大問増加した。特定の分野に偏ることなく幅広く出題されている。現実事象の題材や対話形式から考察させる出題もあり、数値を答えさせるだけでなく、条件にあてはまるものを正しく選択させる問いも出題された。昨年よりやや難化。
数学I・数学A
東進
会話文で考察やヒントを与える中問が昨年の1題から2題に増えた。全体で4ページ減ったが、三角比の表を用いて角の大きさを評価したり、グラフ表示ソフトでのグラフの動向など、共通テスト仕様の出題が増えたこともあり、時間的な余裕はなかったであろう。難易度はやや難化。
河合塾
大問数は5題。第1・2問は数学Iの分野で必答問題、第3~5問は数学Aの分野で2題を選択する形式であり、昨年(第1日程)と同様である。問題文の文章量は昨年と同程度だが、解答群から正しい答えを選ぶ問題が減少したことに加えて、解答の方針を立てにくい問題が増加したため、困惑した受験生が多かっただろう。数学Iの分野については、昨年出題されなかった集合と命題が出題された。一方、数学Aの分野については昨年から大きな変化はなかった。第1問は図形と計量が昨年から1題増えて2題になり、[2]に地図アプリを題材に山頂を見上げる角度を考察する問題が出題された。第2問[1]は2次関数に集合と命題を融合した問題が出題された。他にもグラフの変化を考えるなど、多くの内容が問われており、手際よく解答する必要がある。第4問の整数の性質は、数値が大きいため計算の工夫が求められ、後半の設問で苦戦した受験生が多かったと思われる。第3問、第5問は丁寧な誘導があり、後半に難しい設問があるものの大問全体としては解きやすかった。
データネット
第1問〔2〕では現実事象を扱い、三角比の表を利用する問題が出題された。第2問〔1〕ではグラフ表示ソフトを用いた対話形式の問題が出題された。選択肢の問題は8~10問(解答数12~16)であり、昨年より3~4ページ少なかった。導入部分から取り組みにくい問題が多く、昨年より難化。
代々木ゼミナール
第1問〔1〕は、昨年同様、センター試験に類似した出題である。第1問〔2〕は、三角比と測量を絡めた出題であるが、縮尺が関係するところが珍しい。選択問題である第3問以降は、どれも誘導が少なめであり、また、出題テーマも2次試験のような内容となっており、意欲的な出題といえるだろう。難易度は昨年の第1日程と比べてやや難。
リセマムで公開している問題分析および難易度、解答速報に関する記事は下記のとおり。
<1日目>
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