「父の言いつけを破って乗った自転車で事故。路上でうなだれていると、ヤンチャそうなお兄さんが...」(熊本県・30代男性)
子供の頃は自転車で出かけるのが禁止だったと知人に話すと、よく驚かれる。
「過保護すぎる」とのことなのだが......父としては、自動車保険の業務で悲惨な自転車事故のケースを見すぎていたため、絶対に乗ってほしくなかったらしい。
熊本県在住のJタウンネット読者・Nさん(仮名、30代男性)も、そんなふうに昔は父親から自転車に乗ることを止められていたという。
しかし、出張で父親がいない日があった。
これ幸いと習い事の空手へ自転車で向かったのだが、その帰り道に運転を誤ってしまい......。
今でも思い出すという、小学生の頃の思い出をいっしょに振り返ってみよう。
普段は自転車禁止だったけど...
今から27年前、小学6年生だった私は大分県別府市に住んでおり、近くの道場で空手を習っていました。
いつもは徒歩で道場に通っていましたが、あの日は父が出張で家にいなかったので、普段は許されていない自転車で行くことに。坂の道の別府は、自転車で下るとすごく気持ちが良いのです。
稽古が終わった19時半頃、師範と門下生たちと別れ、自転車で颯爽と帰ったのですが......運転を誤り、自転車ごとこけてしまいました。
幸いにも単独事故だったので相手はいませんでしたが、転んだときに顔を地面にぶつけたことで目の上を切ってしまい、流血してしまいました。恥ずかしいのと、道の真ん中だと迷惑がかかるのもあり、自転車を道の端に寄せたままうなだれていました。
すると、軽トラに乗った当時20〜30代くらいのお兄さんが声をかけてきました。そのまま、荷台に自転車を乗せてくれ、私を家まで送ってくれたのです。
家に着くと、そのお兄さんは、お礼など要らないと名前も名乗らず去っていきました。
少しヤンチャそうな感じだったと記憶してますが......すごく優しい方でした。あの日のことは今でも思い出します。
同じような境遇にあったことはありませんが、人に親切にしたいと思ってます。あのときのお兄さん、本当にありがとうございました。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。
読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、エピソードを体験した時期・場所、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度〜)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
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